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歩惟
リリィ
鏡花
太宰
国木田
敦
中也
芥川
モブ
リリィ
モブ
リリィ
中也
芥川
中也
中也
芥川
8年前。5歳の時だった。
私には……リリィと言う名の 友達がいた
歩惟
リリィ
歩惟
凄く仲が良かった。
親同士も仲が良く、 家も隣同士だった為、よく親が 遊ばせていた。
でも、此の遊びが最後だった……
ドドドドドッ!!
歩惟
大きな地震が来た。
親はこの地震で亡くなった。 リリィの親も。
歩惟
リリィは私を庇って… 瓦礫の下敷きになった。
リリィは私の1つ上で、 黒い髪。
言えば鏡花に似ていた。
白くて透明感のある肌に、 黒いつやつやな髪。 それに加えて、とても優しい性格だった
私の為ならって 色んなことを頑張って、 本当のお姉ちゃん。いや、お母さん みたいだった。
一人っ子の私は リリィの存在が嬉しかった。
でも、そんな幸せは幕を閉じる。
そして1年。 色んな町をさまよって、
ヨコハマに着いた。
私は人形を必ず手放さなかった。
リリィとおままごとで 使っていた人形。
当然、私は記憶障害を起こして リリィの事、人形の事なんか ちっとも覚えていなかった。
でも、太宰さんと中也さんに会って
記憶を忘れる事が出来なくなった。
どんなに殴られようが、 どんなに罵られようが、 私はリリィを離さなかった。
分からないけど、記憶はないけど、 ずっと、ずっとリリィは 私の中で生きていたんだ。