律
…
奏音
…
律
…お前、あそこで何をしていた?
奏音
…別に、先輩に関係ないでしょ…
律
関係はある、お前は俺の後輩で同じ生徒会になるやつだからな
奏音
なにそれ…
奏音
生徒会なんてやらないって言ってんじゃん…
律
…
律
…とりあえずうちに来い 話くらいなら聞いてやる
奏音
いや、いいよ
律
良くない、着いてこい
奏音
…分かったよ
奏音
…お風呂、上がったよ
律
ああ、ここに座ってくれ
奏音
ん…
ブォォ (ドライヤー
奏音
…
律
…なあ、もう聞いてもいいか?
奏音
…!
奏音
…意外だな
律
あ?何がだ?
奏音
いや、もっと、無理やり聞いてくるかと思ってたから…
律
人の秘密を無理やり聞くほどサイテーな人じゃない
奏音
そうみたいだね
律
…で、話してくれるか?
奏音
…少しだけ、ね
律
ああ、それで構わない
奏音
…僕、ずっと独りだったんだ
奏音
中学の頃までは両親に愛されて、すごくいい生活してたんだ
奏音
でも、いつの日かその日常は壊れちゃって…
奏音
お父さんもお母さんも警察に捕まったんだ…
理由は覚えてないけど
理由は覚えてないけど
奏音
それから僕は警察に保護されて、何とか生きてるって感じで…
奏音
生きられてるだけで幸福なのに、どうしても、寂しかったんだ…
奏音
だから自分を満たせるものを探して、辿り着いたのがあれだった…
奏音
それだけだよ
律
…
律
…そうか
奏音
気持ち悪いでしょ?成績優秀の優等生があんなことしてたなんて…
奏音
どう?生徒会に入れる気なくなった?
律
いや、生徒会には入ってもらう
奏音
…ふふっ ほんと先輩はばかだなぁ…
律
…泣くか?
奏音
じゃあぎゅってしてよ…
律
…ああ、いいぞ
奏音
…!
奏音
ほんと、変な人…
奏音
…先輩、おはようございます
律
ああ、おはよう
奏音
…昨日のこと、覚えてなくていいですよ
律
そうか、なら覚えておく
奏音
なんでですか…
律
俺の好きさせろ
奏音
…はいはい、勝手に覚えててください
律
朝食ができている、食べに来い
奏音
はい、ありがとうございます
律
で、生徒会には入ってくれるな?
奏音
え、なんでそうなるんですか?
律
だって用事とはあのことだろ?これ以上やらせる気はないからな
律
生徒会で働いてくれ
奏音
…わかりましたよ、じゃあ今日からよろしくお願いします
律
…!
律
ああ、頼んだぞ
樹
あれあれ〜?朝からふたり仲良く登校とは…お熱いなぁ!
律
おい樹、うるさいぞ
樹
もしかして生徒会入ってくれるとか…?
奏音
あ、はい…これからお願いします…
樹
そっかそっか〜!…ってマジで!?
奏音
え、はい…
樹
は!?まさか律に無理やり…
奏音
…自分で決めたから、大丈夫です
樹
そうなんだ…じゃあこれからよろしくね!
奏音
はい
〜放課後〜
〜生徒会室〜
律
…ということで、今日から入る奏音だ
奏音
よ、よろしくお願いします…
竜凱
よろしくね
樹
よろしく〜!
樹
奏音!これから同じ生徒会だし、敬語外していいからな!
奏音
え、えっと…じゃあそうする…
樹
おう!
竜凱
嬉しいな〜、後輩が入ってきてくれて
律
さて、奏音が入ってきていきなりだが…
今日も大量の仕事がきているからさっさと済ませるぞ
今日も大量の仕事がきているからさっさと済ませるぞ
竜凱
はーい
樹
うっ またかよ…奏音!頑張ろうな!
奏音
うん
竜凱
樹、奏音くんに全部任せないでね
樹
わ、わかってるよ!







