💙
思わず盛大なため息が出る。
深夜0時過ぎ。
タクシーを降りた僕は、
ベロベロに酔っ払った💗君の腕を自分の肩に回し体を支えていた。
いつものように2人して楽しく居酒屋で飲んでいただけなのに、
それが狂っておかしくなりだした原因は、僕が調子にのって度数の高いお酒を注文し始めたからだ。
本当に今思い出すと後悔しかない。
僕はすぐにギブアップした。
だけど、いつもは飲まない種類のお酒を前にした💗君は好奇心のかたまりだった。
すでにお互い出来上がっていたこともあり、どんどん飲み出す💗君を見て止めに入るどころか僕も大爆笑していた。
そして気づいた時にはもう💗君は意識が朦朧となり1人で歩けない状態になっていた。
💙
またもや悪態付いてしまう。
いや、僕がわるいんだけどさ!
タクシーで💗君の家の前まで降ろしてもらい、💗君を引っ張るようにマンションに入っていく。
本当重いんだけど!
僕よりデカいから尚更!
僕もかなり酔ってるから視界が定まらないし、何より眠たい。
はやく自分の家に帰って爆睡したい。
💙
💗
💗
僕の髪の毛をぐしゃぐしゃと撫で回してくる。
💙
玄関の扉を開けて入り込むと、重さに負けて2人して床に倒れ込んだ。
💙
頬を床につけるとひんやりして気持ちがいい。
息を大きく吸うと芳香剤の香りなのか柔らかい香りが鼻腔をくすぐる。
もうこのままここで寝てしまおうか。
頭も視界もグワングワンする。
一緒にに倒れ込んだ💗君に目を向けると、だらしない顔をして1人楽しそうに笑ってる。
だめだこいつ。
💙
自分に鞭打つかのように頑張って起き上がり、💗君を起こしあげた。
💙
💗
どうにかこうにか💗君を立ち上がらせ、支えながら寝室に向かった。
足元を💗君の猫たちが何事かとぐるぐる纏わりつく。
💙
寝室に入り💗君をベッドに座らせる。
それと同時に💗君はパタンと横に倒れた。
💙
💗
💗君こだわりのウォーターサーバーで紙コップいっぱいに水を注ぎ一気に飲み干す。
あ〜生き返る。
冷たい水が体に染みるようだった。
新しく紙コップに水を並々注ぐとそれを💗君の元に持っていく。
💙
💗君の腕を引っ張り上体を起こしあげると、とろんとした目で僕を見つめてきた。
💙
💙
💗
💗君は水を受け取る。
コップを口元につけ、
バシャン!
💙
💗
水は💗君に飲まれることなく手からすり抜け、💗のブランド物のTシャツに全て溢れてしまった。
💙
床に転がった紙コップに猫たちが近寄る。
💗
💙
💗
💙
💗君がTシャツを脱ぎ捨て、逞しい体付きをした上半身が露わになる。
がっしりとした肩に割れた腹筋。
背中がゾクリとする。
これがフェロモンというやつなのだろうか。
同性ながらもエロすぎて思わず視線を逸らしてしまった。
💙
グイっ!
💙
腕を力強く引かれ、そのまま💗君と一緒にベッドに倒れ込む。
💗
💙
💙
💗
💗
舌足らずにそう言うと、💗君は僕を完全にホールドしてしまい、僕は全く身動きが取れなくなってしまった。
💙
一生懸命振り解こうとするが全く無駄な抵抗だった。
💗
💗
💙
僕は💗君の介抱をしていたはずなのに、なんでこんなことになってんだよ。
💗君は僕をさらに引き寄せ、僕の首元に顔を埋めてきて、思わず声が出る。
💙
💙
カプっ
💙
でた。
酔った時の噛み癖。
💗
💗
💙
もはや抱き枕のように足まで絡めてくる。
💙
💗
ジタバタもがき、再度脱出を試みるがやはり無理だった。
💗君を睨みつけるが、もうすでに💗君の目は閉じていた。
💙
💙
…
返答はなし。
かわりに、リズム良い寝息が聞こえてくる。
💙
💙
この大魔王は一度寝たらもうなかなか起きない。
💙
僕と💗君の距離は0センチ。
完全に密着。
僕は💗君の抱き枕状態だ。
💙
もはやため息しか出ない。
でも、
この包まれる感じ
💗君の香り
心地よい腕枕
💗君の温もり
💙
いつの間にか僕も夢の世界へと落ちていた。
バシッ!!!!
💙
バチン!!
💗
💙
💙
顔に痛みがはしる。
朝だろうか。
目を擦ってあたりを見渡せば外が明るい。
💗
上体を起こした💗君が視界に入る。
💙
まじで眠い。
💗
それはお前が脱いだんだろ。
💗
んなわけねーだろ。
変な想像してじゃねぇぞ。
💗
💙
💙
💙
近くにあった枕に顔を埋める。
💗
明らかに安堵した声が聞こえてちょっとむかつく。
💗
💙
誰のせいでいると思ってんだ。
事の経緯をざっくりと説明してやる。
💗
💗
💙
あそこまでベロベロな💗君は久々にみたし。
💗
💗
💙
💙
💗
💗
💗君はそう言うと軽く笑いながら僕の背中をバシバシ叩く。
まじこいつ起きたらすげぇ元気だな。
うぜぇ。
💙
💙
💗
💗君がベッドから離れるのがわかる。
急に隣の温もりがなくなり、少し寂しく感じてしまう。
もうちょっとくっついていたかったという気持ちが生じたことはは心に秘めておこう。
💗
💙
💗
💙
💗
💙
💗
💗君の声が遠くなっていく。
💗君が寝ていた場所へこっそり近づき、💗君の残った温もりを感じる。
あーあ
なんだか人肌恋しくなっちゃってるよ。
まじで💗君のせい
今度は絶対💗君を困らせよう。
今から次の💗くんとの飲みがたのしみだ。
おわり
コメント
7件
ぶくしつです
天才すぎます😭😭💭 桃青最高、🥲
好きです、、、!ブクマ失礼します!!