テラーノベル
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僕らは福岡、香川と別れてから、誰かいないか探すため、知らない場所に来ても歩き続けていた
高知は方向音痴だけど僕は地図に強いので、万が一迷子になってもスマホで地図を見れば僕は分かる
そう考えるとこの分け方で良かったかもしれないな
高知
愛媛
高知が急に不安そうな表情をして僕を見下ろして来たので、何事かと思い聞いてみた
高知
高知
愛媛
高知
引いた?そんな事あるわけない
誰でも殺される、死ぬことは嫌に決まってるんだ
逆にこんな時にやる気に満ちている方がおかしいと思う
愛媛
愛媛
愛媛
高知
僕の言葉に安心したのか、高知はいつもの満面の笑みとは違う、安堵の笑みを浮かべた
僕はいつも高知に頼りっぱなしだったから、こういう時ぐらいは頼って欲しい
僕だっていつまでも甘えてられないからね
愛媛
高知
高知はうーんと唸りながら必死に考えている様子だった
流石に高知だけに考えさせるわけにはいかないので、僕も考え始めた
東を減らしに行くか、西の誰かと合流するか、どちらかだ
東京や北海道などの、ほぼ倒すのは不可能に近い奴は会ったら終わりと考えてもいいだろう
西側の中心といえば大阪だけど…何処にいるか分からないし、何をしているかも分からない
でも、出来れば大阪を探したい
愛媛
高知
高知はなんで?と言いたげな表情を浮かべた
だから、僕はその理由を説明した
愛媛
愛媛
愛媛
高知
高知
愛媛
そうして、高知は誰もいない薄暗い夜道を背景に、大阪に電話をかけ始めた
夜中の暗い森に、僕の銃をリロードする音が響いた
目の前には、傷だらけで倒れている兵庫くん
先程兵庫くんとの戦闘で、兵庫を木に勢いよく叩きつけると、あまりに痛かったのか、そのまま気絶した
北海道
よく見ると、兵庫くんの手にはスマホが握られていて、画面には発信中の文字が表示されていた
その発信中の文字の上には、「兄貴」と表示されていて、僕ではそれが誰なのか分からなかった
でも、兵庫くんが兄貴と呼ぶくらいだから、強い奴なのだと予想すると、戦うのはキツい気がする
それならこのまま兵庫くんを殺して、さっさと立ち去ろう
そうして兵庫くんに銃を向けた
北海道
ガッ!ガシャンッ!!ボチャン…!
北海道
僕が所持していた銃が、何処からか飛んで来た大きな2つの石にぶつかりそのまま川の方に飛んで行った
石が飛んで来た方向を見ると、暗くて顔は見えなかったが、背が小さくて肌が青い誰かがいた
北海道
北海道
大阪くん
大阪
そうしてニヤリと笑う大阪くん
流石に西側で一番強い大阪くんを相手にするのは分が悪いので、ここは逃げようかな
僕だって強いとは言われてるけど、兵庫くんとの戦いで体力がかなり削られている
このまま大阪くんと相手をすれば、負けるかもしれない
北海道
大阪
大阪くんは倒れている兵庫くんを見て言う
でも、何故か大阪くんは全く焦ったり、怒ったりしておらず、余裕そうだった
大阪
北海道
そうして大阪くんは戦う体制に入ったが、その時だった
大阪
通話
00:00
大阪
僕は大阪くんが着信音を聞いてズボンのポケットの方を向いたのを見逃さなかった
取り敢えず今は下に落ちた銃を取りに行きたいから、一旦退こう
僕は、出来るだけ入り組んだ道へ、残っている体力を使って全力で走った
お_!!_逃_んな!…
それに気付いた大阪くんが何か言っていたが、僕の耳には届かない
僕は、川に落ちた僕の銃を持って何かをしている誰かには、気付かなかった
大阪
北海道は一緒に来た"あいつ"に任せて、俺は兵庫を別の場所に運んで、傷の状態を見ていた
兵庫の服の袖を捲ると、腕やら足やら色々傷だらけで、見ていてとても痛々しかった
ちなみに、さっきかかって来た電話は、出るのが遅かったのか切れてしまったので、後でかけ直そうと思う
兵庫
大阪
兵庫
慌てて起き上がろうとした兵庫は、傷が痛んだのか、苦しそうな声を漏らして顔を歪めていた
大阪
兵庫
兵庫
北海道と戦っていたことを思い出したのか、兵庫は焦って俺に問い掛ける
北海道は川に落ちた銃を取りに行ったのだが、"あいつ"がそれを阻止しに行ってくれている
大阪
兵庫
大阪
兵庫
兵庫は足も負傷しているので、上手く歩けないだろうから、俺が手助けしなければならない
夜明けまでに帰れない可能性も十分にある
ここからだと、正直俺や兵庫の家より、病院の方が近い
でも、それは逆に好都合かもしれない
俺みたいな素人が手当てするより、病院で診てもらった方が何倍もいいはずだ
大阪
兵庫
そして俺は兵庫をおぶった
俺だって身長は小さいが、力はそれなりにある
兵庫をおんぶするぐらい余裕だ
逆にそんなことが出来なければ、東京に勝つことは愚か、西日本のリーダーの座に立つことも出来ない
俺は背中に兵庫の体温を感じながら、病院に向かって歩き出した
コメント
3件
最高です。これを見るために1日頑張ってる。
なんか書くのへったクソですみません…