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5分後シリーズにこんな話あったな...(参考にした????) まぁ、いれいすバージョンだと解釈とかいろいろ変わってくるよね
イ フ(♀)
少女は、最期の瞬間まで微笑んでいた。
石畳の広場に、興奮した民衆ひしめき合う。
飛び交う怒号、熱気
絡みつくような悪意。
視線は十字に磔にされた少女に注がれていた。
少女は美しかった。
粗末な服に裸足の足、痣だらけの肌で晒し者にされて尚、 波打つ青色の髪や、青い瞳や、微笑をたたえた唇には、清廉な魅力があった。
誰もが、憎悪と侮蔑の言葉を吐きながら、目を奪われてしまうほどに。
少女の足元に火がつけられ、風に巻き上げられて一気に燃え広がる。
醜い歓声が上がった。
少女は一度だけ、自分の瞳と同じ色の空を見上げ、ゆっくりと目を閉じた。
ジャラ……と、金属の触れ合う冷たい音を聞いた。
夢とうつつの狭間で、イフはぼんやりと思う。
イ フ(♀)
イ フ(♀)
木の棒で殴られ、石をぶつけられ、濁った悪意に晒されて。
そして、火に焼かれた。
悪夢のような記憶がわっと蘇り、イフは目を開け飛び起きた。
汗だくで、ドクドクと心臓が脈打つ。
手を胸に押し当てて息を吐いた。
イ フ(♀)
全身が軋むように痛み、あちこちに包帯が巻かれている。
夢にしては感覚が生々しいが、死後の世界とも思えない。
信じられない思いで辺りをぐるりと見渡す。
薄暗いが、広々とした部屋だった。
見覚えのない品々に囲まれ、豪奢な天蓋付きベッドで眠っていたようだ。
服も、肌触りのいい寝巻きに変わっている。
イフは軽く瞬きをし、困惑した。 何がどうなっているのか。
ひとまず立ち上がった時、ジャラリと音が鳴った。
見れば、右足首に鉄の枷が嵌まり、そこから長い鎖が伸びてベッドに繋がっている。
リ ウ ラ
一人っきりだったはずの部屋に、歌うような声が落ちた。
ハッと顔を上げると、青年が忽然と立っていた。
イフの顔が引きつり、青ざめる。
イ フ(♀)
リ ウ ラ
燃えるような赤髪を三つ編みにして、纏うのは純白の神官服と、品のいい古風な香り。
翡翠の瞳が悪辣にきらめく。
ズキンとこめかみが痛み、イフの脳内に思い出したくない光景が蘇る。
形だけの法廷。侮蔑と嘲笑と恐怖が埋め尽くす場で、ただ一人楽しげで、 同じくらい退屈そうにしていた青年。
イ フ(♀)
リ ウ ラ
イ フ(♀)
イ フ(♀)
リ ウ ラ
リウラはケラケラ笑って、押し黙ったイフの顎を掬い、囁いた。
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イフはちょっと器量がいいだけの、平凡な町娘だった。
朝から晩まで働いて、硬いベッドの中で一日を終える。
そんな日々が続いていくはずだった。
だが、ある日突然、町で魔女狩りが始まった。
多くの娘が捕まり、火に焼かれた。
魔女などではないイフの友人が何人も犠牲になった。
魔女とされることを恐れて偽りの告発をし、肉親同士すら貶め合う。
そしてとうとう、イフも魔女として、火刑に処されることになった。
イ フ(♀)
リ ウ ラ
イフの髪を上機嫌で弄る赤髪の神官長。
彼は王都から派遣された、魔女裁判の裁判員だった。
イフの判決は全員一致で魔女。 リウラも当然賛同していた。
にもかかわらず、なぜイフを助けたのか。 そもそもどうやって?
混乱と恐怖に顔が強張ってゆく。
すると、リウラはイフの手首を玩具のようにつかみ、冷笑した。
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
神官長の言葉に間があった気がした。
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
神官長は何も言わずにこの部屋から出ていった。
イ フ(♀)
私がこの部屋に来てからどのぐらい時間がたったのだろうか。
分からなくなってきた。
ただ 朝、昼、晩 この3つの時間だけは何となく分かった。
朝、昼、晩は神官長がご飯を持ってきてくれるからだ。
リ ウ ラ
今日、2回目のご飯。
つまり今は昼だ。
イ フ(♀)
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
イ フ(♀)
なぜ神官長は、私の笑顔が見たいのかよく分からない。
リ ウ ラ
イ フ(♀)
神官長は陽気に笑う。 いつもそうだ。
顔は笑ってるけど、心の奥深くは悲しいような気持ちがある気がする
イ フ(♀)
リ ウ ラ
そう言って、ご飯だけを置いて部屋から出ていった。
数ヶ月後
いつもより暑い気がした。
夏の時期ではないのに、熱気がすごい。
あまりの暑さに私は起きた。
イ フ(♀)
この部屋の向こうが燃えているようだ。
イ フ(♀)
まぁ逃げないけど。
どっちにしろ足枷があって逃げれない。
助けになんか来ない
そう思ってた
リ ウ ラ
ボロボロになった神官長が部屋に入ってきた。
足は裂けていて、左腕はちぎれている。
イ フ(♀)
イ フ(♀)
リ ウ ラ
またそうやって陽気に笑う。
イ フ(♀)
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イ フ(♀)
リ ウ ラ
そう言って彼は、ナイフを取り出す。
でも、手は震えている。
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イ フ(♀)
熱気のある静かな部屋に、互いの唇が重ねあった。
リ ウ ラ
イ フ(♀)
イ フ(♀)
イ フ(♀)
イ フ(♀)
イ フ(♀)
イ フ(♀)
イ フ(♀)
イ フ(♀)
イ フ(♀)
イ フ(♀)
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イ フ(♀)
イ フ(♀)
リ ウ ラ
リ ウ ラ
イ フ(♀)
イ フ(♀)
イ フ(♀)
リウラ神官長はナイフを振り下ろした。
イ フ(♀)
リ ウ ラ
最期に微笑んだその顔は素敵だった
なぜこんなにも美しい人が死ぬのかよく分からない。
リ ウ ラ
イフ…ごめんね
リウラ嘘ついてた。
本当はもう、神官長じゃない。
実はね、リウラ、魔術師なんだ
あの時、君が殺されそうになった時
君の素敵な笑顔に救われたんだ
どうしてもあの笑顔を守りたかった。
もちろん、この時はまだ神官長だった
笑顔を守るために、周りにいる人全員を魔術で殺した。
そこから君をおぶって走ったよ
君をおぶったまま君の家に行った
君の家、君の家族ごと燃やしたよ
そこからここに逃げてきたんだ。
神官長が魔女を連れ込んだなんてダメな行為らしい
まぁそりゃそうか
でもリウラはその法律が気に食わなかった。
魔女でもなんでもない人を魔女ってことにして殺すのはよくないと思う
この家を燃やしたのもすぐ誰だか分かったよ
リウラより偉い人達の部下
命令されたんだろうね
まぁ殺してやったけど、このザマよ
君に初めて気付かされた。 大切なものってなんなのか。
リウラは君に好意は抱いていない。 好きでもないし、愛してもいない。 でも、嫌いでは無い。
多分、「好き」じゃなくて愛着とか愛嬌とかそんな感じなのかなって思う。 ペットに対する思い的な?
守っていきたいって思った。
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
彼女の唇は氷のように冷たかった。
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
リ ウ ラ
そこでリウラの意識が遠のいた。
𝑒𝑛𝑑 約200タップお疲れ様でした! ボツ作なのでちょっと日本語とか可笑しいかもですが…… ♡200とかいったら番外編出してみようかなと思います! (多分♡200いかなくても書くと思います(笑)) では、おつひま(?)でした〜!