屋上の不良ちゃん。

人生って正直つまんないと思う

よく知らねえ奴に頭下げて

友達ごっこなんかして

よくわかんねぇ

けど

あの日から変わったんだ，

赤葦京冶に会ってから、

学校に来たのはいいけど

やっぱり居心地がわるい

もちろんダチなんていねぇし

教師なんてきらいだ

そこで呑気に歌っているあたしに声をかけてきたのが

赤葦だった

こいつにはなにかの悩みがあるらしく

聞いてやった

連絡先も聞かれた

歌も歌わせられた

もうあの時点であたしの心は変わっていたのかも知んないね

公園で話してる時

いつもはめんどくさいと思うけど

あいつと話すのは別に悪い気はしなかった

楽しそうに話しているお前も見るのが少し幸せだった

事件はあの時起きたんだ

いつものあたしなら絶対その場を離れていた

けどあの日あたしは

足と拳が出てしまった

今でもなんで拳が出ちゃったなんてわかんない

ゆーとーせーから殴ったの？っていう連絡が来た

わざわざお前の悪口を言ってたからって言うのはウザイから

変な理由をつけてあたしは距離を置いた

少し，辛かった

自分から距離を置いたくせに

自分の心がえぐられるなんて

ほんとあほだな

ある日ゆーとーせーがあたしと話している噂が流された

その時思ったの

ああ，もう会えないのかなって

なんで無駄に悲しむんだろ

別にダチ1人ごときで悲しむなんて

自分じゃない

その日の夜に電話が来たんだ

話せないかって，

迷わずOKをした

呼び出した理由

それは春高を見てほしいという話だった

他にもあの才能ないヤツらの話をされたけど

それよりゆーとーせーに

俺だけを見てて。って言われた事

それが頭にこびりついて

全然話が入ってこない

なんでこんなに脈が早いんだろ

病気なのかな

ついに春高決勝

あたしは遅れてやってきた

思わずあたしは

京冶って大きい声で言っちゃった

あいつちょーわらってた

また鼓動が上がる

もう意味わかんない

ああ,すっごいかっこよく見える

なんで？

あたし分からんよ

けどこれだけはわかったの

京冶に対する気持ちが

明らかに周りとは違うって事

試合は負けた。

けどかっこいいってことは変わらなかった

あたしわかった、

この気持ち

自覚した瞬間すごい顔が暑くなった気がした

その時

大きい声であたしの名前を呼んだ

また噂流れちゃうよ

そう思った時言ったんだあいつが

これでもかっていうほどの笑顔で

周りがザワついてるのが分かる

けどあたしにはもう京冶しか見えなかった

京冶

あたしはね

もう

お前しか見れない体になっちゃったよ

あたしももう我慢しないよ

あたしも大好き

雑ですみません.ᐟ

♡＝90