恋愛・ロマンス
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君 の 体 温 を ま だ 覚 え て い る
1話から読む『君の体温をまだ覚えてる』
──君にもう一度、触れたい。だけどそのぬくもりは、どこか遠くて。
春、高校2年の新学期。
ある“喪失”を抱えた主人公の前に、どこか懐かしい雰囲気をまとう転校生が現れる。
彼女の声、仕草、空気――そのすべてが、忘れられない「誰か」を思い出させる。
過去と現在が静かに重なり合っていく中で、
心にしまい込んだ感情が少しずつあふれはじめる。
これは、ひとつの再会からはじまる、
失ったものと、まだ知らない想いをめぐる、10話だけの物語。
触れたはずの体温が、胸の奥にずっと残っている。
それは、恋なのか、それとも――