短編

いつかキャラ設定乗せるかもしれないけど多分乗せない子達の単発 花（はな）　藁美（わらび）

きっかけは本当に些細だった

ﾊﾞｻｯ

私が転んで紙をぶちまけて、慌てて拾った時にぶつかった

その時の私の高揚感が

今もずうっと、忘れられてない

各フロアの廊下にある小さな集会所みたいな空間

そこで毎日話してた

いつももう1人私か彼の友達がいて、それで友達がどんどん増える

楽しい

初めての感覚だった

新しい日常

新鮮で感じたことない幸せ

大体は彼が友達を連れてきて一緒に話してた

私の友達なんてそんな仲良くそこまで行くような子はごくごく僅かだから

家はすぐそこだった

いつも教室まで藁美が迎えに来てくれて、一緒に帰ってた

それだけ長く藁美といれることに幸せを感じている不思議感がすごくあった

でもなんとなく分かった

きっとこれが初恋なんだ

嬉しいのか苦しいのかは分からない

でも少なくとも──。

……この生活が、続けばいいかな

こうやって話せるのは楽しかった

家族は過剰に心配してくるし、幼馴染なんかも同じ

ズバズバ構わず言ってくれて楽しい

ありのままでたくさんの場所に連れて行ってくれて楽しい

……死ぬまでずっと続きますように

願わくば結ばれる資格を貰えますように、

バレませんように

藁美がどこまでも、鈍感でありますように

ぐらぐらする

お願い、やめて

藁美だっているから

家に、着いてから…

だめだ

………………………

……………

…

…天井

最後の景色が思い出せない

私は、誰といたっけ

…正確には、藁美の想像してるのとは違うってだけだけど

…こんな時でも、私を心配してヘロヘロしてる藁美見て可愛いって思ってる

ちょっと、

いやだいぶ

私って結構、性格悪いな

話し出すと、本当に涙が止まらない

神様

私はもうすぐ死んでしまうので、どうかお願いします

最後に1つ、私の願いを叶えてください

藁美は、同じ思いしないでください

両想いで、結ばれて幸せになってください

そしたらその元に私が行きますから、その頃にもう1回殺してください

だからどうかこの恋が

これが幸せな片想いでありますように

自分がなんとなく思いついたの書いただけだけどわんちゃん藁美くん視点作るかもしれない