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キミの嘘 桃赤

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キミの嘘 桃赤

1 - キミの嘘 桃赤

♥

381

2022年09月28日

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桃赤

キミは、いつも嘘をつく人だった。

桃くん!

後ろにムカデ付いてるよ!

今日じつは瞬間移動してきたのー!

キミのつく嘘は

すぐわかるものから

わからないものまで

たくさんで

キミのつく嘘が面白くて

そういうところも

大好きだった

そんなキミにはある病気があった

下手すると命の危険があるという病気だった

赤、最近調子はどうだ?

具合とか、悪くないか?

だから言ってるでしょ!

大丈夫だってww

桃くんは心配しすぎ!

そっか、ニコ

なら良かったよ

俺は安心しきっていた

キミなら大丈夫だろうって

キミなら病気に勝つって

キミなら、

キミなら‥‥‥

夏休みにはいって、たくさんキミといろんなところに行きたくて、予定をたてていた

けど

キミは俺がどれだけ電話をかけても

メールをしても‥‥‥

まるで

キミがいないみたいだった

俺は、思い切って母さんにキミのことをきいた

母さん、

赤って、今どうしてるの?

桃母

ッ‥‥‥‥‥‥

母さんの顔は、青ざめていた

泣きそうな顔で、

とても震えていた

桃母

落ち着いて聞いてね‥‥

桃母

赤くん、病気が悪化してて‥‥

桃母

今日が‥‥‥

桃母

やまかもしれないって‥‥ポロポロ

その言葉を聞いた瞬間、俺は膝から崩れ落ちた

キミなら大丈夫だって

いつの間にか決めつけて

数え切れないほどの雫が流れてくる

桃母

‥‥

桃母

〇〇病院‥‥‥

桃母

行ってきなさい

‥‥え、?

桃母

はやく、!ポロポロ

俺は、勢いよく扉をあけ、走り出した

幸い、俺の家から病院は結構近くて

思いっきり走った

走っている途中も、涙がこぼれ落ち続けた

キミがいる病室に急いで駆け込む

そこには、

顔がすっかり青ざめたキミの姿があった

まだ少し心臓が動いていた

赤、!!

俺はキミの両手を握った

ごめんな、ポロポロ

何回も謝り続けた

すると、

キミは目を少しだけあけた

そして、首をかすかにふっていた

最後まで‥‥

嘘ついて‥‥‥

ごめんね‥‥

すぐにでも消えてしまいそうな

か細い声だった

キミは、一粒涙を流して

瞳を閉じた

医者

○月○日〇〇時〇〇分

医者

お亡くなりになられました

"だから大丈夫だってww"

"桃くん心配しすぎ!"

最後の

一番優しくて

一番憎い

キミの嘘。

end

最近投稿できていなくてすみません‥‥

私生活がだいぶバタバタしておりまして‥‥

投稿頻度は少ないかもしれませんが

ぜひまたみてください!!

最後までご覧いただきありがとうございました!!

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