大好きだった。あの笑顔も、しっかりと…いや、何もかも鮮明に覚えている。アイツを抱きしめた体温も。何もかもをだ。あれはー…高校生の時かな…
賢治
よぉ!じゅーんやっ
純也
うおっ
賢治
えへへ。
純也
痛えなぁ
先生
おー!皆おはよー!
クラス一同
おはよー先生
先生
じゃあ、日直挨拶頼む
その時だった
えみり
起立
大きくまっすぐとした声が学校中に響き渡った。
えみり
礼!
俺はその声に聞き惚れ固まって動けなかった。
えみり
着席!
純也
すご……
賢治
純也どーかした?
純也
あ…いや。
えみりの母
えみり〜っ!
えみり
まっ…ママ!
先生
ああ。今日病院の日だったか
えみり
はい…
えみりの母
ほら、行くわよ
えみり
うん……
行ってしまった。
賢治
(帰るのはえーわ)
純也
(………)
先生
授業再開すっぞー!
クラス一同
えぇ〜〜
俺は、何故か彼女の姿をただ、ずっと、見えなくなるまで見つめていた。
次の日
純也
おはよぉ〜!
えみり
おはよう!
賢治
はよっ!
純也
えみり……さ…ん?
えみり
そうだよ。どうかした?
純也
いいや。何でも無い
えみり
ふーん
えみり
ね…ねぇ!
純也
ん?
えみり
メアド教えてくれない?
純也
え!いいけど!
突然の出来事にバナナでも踏んだかと思った
えみり
ありがとう!
とても笑顔だった
メール📩
純也
お?
メールを開いた。
6・7(金)
えみり
今日からよろしくね。
純也
よろしく!
えみり
ため丸かな?
純也
おけおけ!
えみり
ありがと〜!
純也
えみりちゃんって病気?
えみり
い〜や。全く!何か〜イボ痔だって!
純也
そうなんだ。
純也
自分の嫌いなとこってある?
えみり
沢山あるよ〜
純也
俺はさ、もうなんかさ、人付き合いとか分かんねぇしさ。
えみり
私は好きだよ。純也君のそんなとこ
❤30で続きです。