仁くんは真剣な面持ちで僕を見る。
仁(ジン)
仁(ジン)
仁(ジン)
仁(ジン)
優しく、そして遠慮がちに 骨張った彼の両手が僕の両手を包み込む。
微かに震えるその手は温かく、 また、涙がこぼれ落ちそうだった。
仁(ジン)
仁(ジン)
晶(アキラ)
晶(アキラ)
十分すぎるほど彼の気持ちは伝わった。
偽りなんかでは表せない、彼の愛情を。
信じる事を拒んで、目をそらしていた。
だけど、これまでだって 彼は確かに僕を愛していてくれた。
今ならそれも分かる。
晶(アキラ)
晶(アキラ)
晶(アキラ)
仁(ジン)
仁(ジン)
仁(ジン)
晶(アキラ)
晶(アキラ)
仁(ジン)
仁(ジン)
晶(アキラ)
晶(アキラ)
晶(アキラ)
——『僕と、本物の恋人になってください』
仁は晶に優しいキスをする。
それはとても幸福な味。
今まだしたどんなキスよりも甘く、 そしてほんの少し塩の香りがした事だろう。
互いが想い合っていっても、 心がつながらない事だってある。
他人の心など、簡単には分からない。
どんなに言葉を尽くしても、 一度すれ違った心は簡単には戻らない。
だから恋はつらくて苦しいんだ。
でも。
きっとだからこそ。
心から互いを思あえたならそれは、 今までに感じた事ないほどの幸福に包まれるだろう。
そう、今の彼らのように。
仁(ジン)
晶(アキラ)
仁(ジン)
晶(アキラ)
どうか彼らのの未来に幸多からんことを。
“END”
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