漣

amg side

僕が大切な人達から離れて何日経っただろう？

僕、天城雪彦は”死んだ事になっている”

自分で選んだんだ、悔いなんて残ってない筈なのに、

もう僕は皆んなには逢えない

僕が本当に死ぬまでは、

昨日は泣き疲れてしまい、いつもより早く寝た

覚めたくなかったなぁ、なんて

僕は皆んなと離れてから、朝が嫌いになった

皆んなと逢えないと実感する朝がだ、

皆んなといる頃は好きだった、皆んなと逢えて、話して

それがどれだけ幸せだったか忘れてたんだ、その幸せがあまりにも長かったから

最近溜め息が多くなった気がする

まぁ、そんなのはどうでも良い

紅茶もあの頃より美味しく感じない

分かってる、こうなったのも

こうしたのも全部全部ｯ、！

僕が原因だって事、僕がそう望んだんだ

だから自分が望んどいて何言ってるんだ

欲張りにも程がある、

紅茶を飲み終わり、何をしようか悩んでいたら__

家具が動く程強い

『あっ、駄目だ』っと咄嗟に思った

物が僕の頭の上に落ちてきたが、揺れのせいで思う様に身動きが取れない

僕はそのまま後ろに倒れ

意識を失った__。