/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
案の定待ち合わせ場所に来なかった
家にはテーブルに指輪が1つ置かれていた
竜胆
探したら？
蘭
あいつ忘れてんのかもしれねぇし
蘭
いやあいついつか帰ってきてくれるかもしれねぇし
蘭
もしかしたら俺よりいい男見つけたのかも
彼女が忘れるはずがないのに
蘭
俺よりに幸せにしてくれる男なら問題ない
俺が悪かった
今まで仕事と言ったら信じてくれた
今回も話すべきだった
蘭
竜胆今日何日だ？
竜胆
8月24日の20時
蘭
24日
蘭
俺行くわ
竜胆
兄貴寝とけって
竜胆
別に行かなくても.
蘭
もしかしたらいるかもしれねぇじゃねぇか
蘭
(いないとわかってるのに)
蘭
(約束の時間だって18時だって言うのに)
蘭
(いるかもしれねぇって)
蘭
(ろくにプレゼントもないな)
回想
蘭
なんか欲しいもんある？
歌夜
べつになんでもいいよ
蘭
それが一番困るんだよ
歌夜
だってなんでも嬉しいから
蘭
花にするか
蘭
(今回は保存が効かねぇな)
蘭
(ドライフラワーにでもするか)
少し前
歌夜
竜胆君が大怪我してるから今年は無理だと思うって言ってたけど
歌夜
例え来なくても待っててくれたんだし
歌夜
今年は私が待つ
18時の鐘がなる
歌夜
やっぱり来ないか
歌夜
(でも日にちが変わるまで待とう)
歌夜
(もしかしたら待ってたら来るかもしれないし)
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
