終末じゃない

ただ、

自分の道だけ踏みしめて歩きたくて

はみ出さないようずっと

慎重に進んでた

ただ、

自分を信じて

真っ直ぐに線を引いて

乱されたくない思いで

忌み嫌っていた

ただ、

自分の道だけ

踏みしめて歩きたくて

終着だけを見据え

がむしゃらに進んでた

もう

時間がないんだ

止まる余裕もないんだ

鮮やかに見惚れたいんだ

光景に

情景に

狂気を嫌っていたんだ

正しく在りたくて

甘い思いも独りよがりも

許せなかった

病魔を恐れてるんだ

ただ逃げ切りたいだけ

後悔の愛を

どこでもいつでもすがっていて

もう

やっぱり

やっぱり

息が苦しい

藻掻くせいで傷つけてしまった

どうやっても

やっても

ただ清潔で

どこまでも

行けると信じてたんだ

今､

時間を報じて

振るう手は空を切った

噛み合わなくて

溶け合うことを恐れてた

まだ

応えを余して

光明は靄がかって

閉じこもり息を殺した

最低だ

最低だ

用意は終わっていたんだ

ただ慣らしてくだけ

すぎた潔癖も

蹴った後悔も

意味はなかった

興味は深く沈んでいた

顔もあげられなくて

秘密は秘密のまま

消えると思っていた

もう

なんにも

なんにも

使い切れない

見えない毒に削られたまま

ねぇ

いまさら

いまさら

君に聞けない

どこまでが終着なんだ？

いまさら分かり合えない

いまさら分かち合えない

触れられないんだ

いまさら分かり合えない

いまさら分かち合えない

寄る辺なき僕らは

待っていた

もうやっぱり

やっぱり息が苦しい

どうやっても

やってもただ清潔で

もうやっぱり

やっぱり

不安はいらない！

始まりは終わりを拭い去った！

どう在っても

在っても正解じゃない

拙くて逸れていく道を行こう

今日ばっかり繰り返さないで

もうなんでも飲み込んで行くように

嗚呼。