桃
夜の街
Tシャツにパーカーというラフな格好に千円札を握りしめて夜の道を走る
高校生の女子が夜道を走っているとか、はたから見ると可笑しいんだろうな
桃
家から全力で走ったからか、息が切れ、乾いた咳を零す
途中で転びそうになりながらも、あそこを目指ていた
??
暫く走って、駅の下
桃
桃
??
??
この人は『うり』さんというらしい
1ヶ月前、家から抜け出した時に路上で弾き語りをしていた所を見つけた
桃
握りしめていた千円札をうりさんの手に握らせてお願いする
桃
黒
黒
黒
桃
私はあまり、曲に詳しくないからいつもオススメにしている
黒
黒
くしゃりと整った顔を崩して笑う彼を見て、顔が火照る
〜♪〜〜♫
あ…この曲
黒
黒
『晩餐歌』だっけ?
ラブソングとか…珍し
____それから、3分程たち曲が終わった
桃
桃
…なにも、傷付くような事は言っていなかったと思う
だけど、その言葉を聴いてうりさんは顔を歪めた
黒
黒
黒
桃
桃
でも
その〝また明日〟が叶うことは無かった
ウソつき
桃
桃
桃
なんで?
1つ、噂を聴いた
ギターを背負った茶髪の人が、屋上から落ちたらしい
まさか…と思いながらいつもの…
いつも彼がいて、私を見て笑っていた所へと走っていた
嘘だと思いたかった
そんなはずないって思ってた
無かった
彼の姿なんて
どこにも
桃
震える声で、嗚咽を零しながら疑問を口にする
いつも此処で、また来たって笑って…
色んな曲を弾いてくれて…
でも、もうその姿は無かった
その後、病院にも寄った
幸い、彼は生きていたみたいだけど、面会はできなかった
夜の街を、オススメの曲を聴くために持って行った千円札を握りしめながら、泣きじゃくりながら帰った
それからはあまり覚えてない
私が夜の街を歩いて、彼に会いに行った頃から3年が経った
いつもの様に友達と帰ってた
でも、ふと寄りたくなって気づいたら千円札を握りしめながら歩いていた
声が聞こえた
??
懐かしい声が
もう聞こえないと思っていた声が
私を見てまたかって笑っていた声が
その人は、私を見て驚いていた
持っていた千円札を渡して笑いながら言った
桃
此処はですね!
書きたいと思ったけれど、長編を書くもんでもないなって思ったお話を雑クオで載せています!
今回は、暗い夜を明るい夜にしてくれた人をテーマにしてみました!
こんなネタで良かったらご自由にお使いください( ˶'ᵕ'˶)
♡が500を超えたら長編にするかもです!
コメント
5件
さいこおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!! よければ続き書いてほしい((は?