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rn
ya
na
et
3月8日。
今日は朝から何かがおかしかった
起きた瞬間、また嫌な夢を見たような気がした。泣き叫びながら目覚め、顔にも背中にも汗をかいていて、吐き気のようなものもあった。
たくさん寝たはずなのになぜか眠たくて、授業中もぼーっとしていた
今は、放課後
みんなは帰ってしまったが、教室に残っているのには理由がある。
天気予報が的中し、昼過ぎに降り始めた雨はすごく激しくなっていた。
クラスラインでは午後から雨。と連絡が来ていたらしいが、悪夢のせいで見逃してしまった。
naちゃんから予備の傘は借りたけれど、まだ帰る気にならない。
教室にいるのはrnとetちゃんだけ。
あ、今目があった。
et
etちゃんの鋭い声。思わず体を震わせた。顔を上げると、etちゃんはスマホを耳に当てていた。
et
怒りに満ちたその声。
et
スマホを切った後、etは教室を出て行ってしまった。
帰るなら今しかなさそうだ。
小走りに昇降口に向かうと、yaくんが傘を畳みながら中に入ってくるところだった。
rn
今日はおばあさんの周忌があるので、親戚のみんなで集まっていると聞いた。
ya
ya
rn
ya
rn
だけど、yaくんはまた外に出てしまった。
バス停に着くまでの間、yaくんは珍しく一言も喋らなかった。
バス停に生徒の姿はなく、青い傘を手にした若い男性と、スーツを着たサラリーマンが並んでいるだけだ。
ya
yaくんがrnの名前を呼ぶ。
振り向いた時、あまりにも彼の顔が近かったので、思わずのけぞってしまった。
rn
ya
ya
rn
気づけば大きな声をあげていた。
男性が訝しげにこちらを見ているのがわかり、yaくんを後ろの方へひっぱった
ya
不機嫌そうなyaくんにごめんと謝る。
どうしよう、yaくんは本当に告白しようとしているのかもしれない。
その時、yaくんがペンダントを手にしていることに気がついた。
rn
ya
rn
ya
rn
ya
ya
rn
rn
ばればれの嘘をつく
ya
ya
rn
yaくんは何も答えてくれない。
あぁ、バスがやってきてしまった
ya
rn
rn
na
かけてくるnaちゃんは嬉しそう
rn
na
rn
na
rn
na
na
na
rn
rn
na
na
rn
na
本気で苦手なんだろうなぁ
na
rn
見ると、傘も刺さずにetがこちらに歩いてきていた。
次のバスは5分後にはくるけれど、さっきよりも雨足が強くなってきた。
na
rn
na
rn
rn
et
rn
etちゃんは空を訝しげに睨むと、
et
そう言ってくれた。
na
naのいつもの調子に少し安心していると、遠くからサイレンの音が聞こえてきた。
これは…救急車?こっちに近づいてくるその音に、緊張が走った。
ないとー先生
使い回しのモブ
ないとー先生
その言葉を聞いた途端、傘を放り投げて走り出していた。
バスが事故に? それって今出て行ったバスのこと…?
na
そうだ。naちゃんのお兄さんも一緒になっているんだった…
追いつくのを待ってから再び2人で走り出した。
rn
na
となりで悲鳴を上げたnaちゃんが指差す先。
ひしゃげた鉄の塊があった。
あれは、バス?
rn
et
不意に、etちゃんが私の腕を掴んでそう言った。
rn
et
etちゃんに連れられてきた先には、担架で人が担架で運び出されている光景があった。
その中には、rnがよく知っているー
rn
駆け寄るrnを、救急隊員が引き剥がした
救急隊員
rn
どうして邪魔をするの…っ
yaくんのその顔は、寝ているように見える。だけど、いつもより青白くなっているように見えた。
rn
もう1人の隊員がrnの前に立ちはだかる。
見ない方がいいと言っているみたいに。
na
振り向くと、naちゃんがバスから遠く離れた場所で叫んでいた。
etちゃんはどこにいるの? 雨が強くて見えないよ…っ!
rn
naちゃんの前にある担架には、全身が青いシートで覆われた人が乗っていた。
今すぐ、naちゃんのそばに行ってあげたい。
でも、yaくんが…っ
rn
振り向くのと同時に見てしまった。
ーyaくんが顔から赤黒い血を流すのを
ー隊員が青色の布を被せて両手を合わせているのを
ー色づいていた世界が、一瞬で絶望のどん底に落ちるのを