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Intro:物語ノ始マリ#5

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Intro:物語ノ始マリ#5

1 - Intro:物語ノ始マリ#5

♥

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2019年01月28日

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僕は重い扉を開けた

母さんが出迎えてくれる、と

そう…信じて

ただいま、母さん

ただいまー!

おかえりなさい

どうしたの?母さん

この時間に帰ってるなんて珍しいじゃん

少し熱でね…

会社を早退したわ笑

熱!?大丈夫なの??

大丈夫よ!

病院にも行ったけど異常なしだったから

まぁ医者の話なら大丈夫だな

今日は俺が夕飯作るよ

そうだった!

月が和食って提案したの!

え…でも、いいの?

漣のしたい事とかあるんじゃないの?

そんなの無いよ笑

大丈夫

それに何か作るのは楽しいしね

そう言った僕はキッチンに向かい調理を始めた。

鍵が開いていたのは、母さんが、早退したからだったんだぁと思った

単なる思い過ごしで良かった!

と、テレビの前に座っている2人を見ながら思い、

ほんの少しだが、笑う事が出来た

緋奈乃

それでさー!

あぁ、はいはい

緋奈乃

ちゃんと聞いてるの?

当たり前だろ。

ちゃんと聞き流してるよ

緋奈乃

何だって??

なんでもない

夕食を食べ終わり、片付けも終わった僕は

緋奈乃と電話をしていた

んで、どうすんだ?

今週末のやつは

緋奈乃

そうそう!それで電話かけたの

緋奈乃

ほら新しく出来た遊園地あるじゃん?

緋奈乃

あそこ行きたいの!

あー、あれか

まぁ、いいだろ

緋奈乃

やった!楽しみだなぁ笑

今週末、緋奈乃と出掛ける事になってた

それの打ち合わせをしただけなんだが…

何でこんなにテンション高いんだ

緋奈乃

何か言った?

いや、何でもない

緋奈乃

(気付かれてないよね…)

緋奈乃

(私が漣を好きな事…)

緋奈乃

じゃあ、土曜日の10時に集合ね!

俺が家行くよ

緋奈乃の家

緋奈乃

え、え、え!?

緋奈乃

いいの!?

いいから言ってるんだろ

てか、何でそんなに喜んでるんだよ

緋奈乃

え、あ、うん

緋奈乃

ありがと!

絶対話し逸らしたよな今

何だってんだ

もう22:00だぞ

寝ないのか?

緋奈乃

漣が寝るなら寝るよ?

じゃあ寝るぞ

おやすみな

緋奈乃

うん!おやすみ

緋奈乃

通話終了

通話
01:14:28

翌朝、今日も緋奈乃と登校してる

昨日のおかげで今とてつもなく眠いんだが

どうしてくれるんだ?

緋奈乃

そ、そんなの私に言わないでよ

緋奈乃

電話に付き合ってくれたの漣だし

嘘だよ笑

そんな真面目になるなって

緋奈乃

漣がからかうからぁー!

すまんすまん笑笑

緋奈乃の照れる顔が可愛くて

僕は久しぶりに思いっきり笑った

緋奈乃といたら…

緋奈乃

ん?

何でもできる気がするな

それに、楽しい

緋奈乃

え…

緋奈乃

嘘でしょ?

緋奈乃

頭でも打ったの?

お前人の善意を踏みにじるなよ

緋奈乃

だって漣がそんな事…

そう言いかけた時、

いや正確には聞きかけた時僕は

左から来たトラックに50m程度飛ばされた

視界が赤く黒く染まっていった…

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