これは僕と義弟の出会った時の話である。 僕は、神埼梓高校二年十七歳、家族構成は父さんと僕で、母さんは僕を生んで物心つく前に亡くなってて父さんが、男手一つで育ててくれた。 裕福ではなかったものの平凡な生活を送っていた。
梓
父さん行ってきます!
梓父(雅人)
学校に行く前に忘れ物ないか、母さんに手を会わせたか?
梓
はぁ…僕もう高校二年だよ。
過保護だな。
過保護だな。
朝のいつものやり取りだが僕もさすがに十七になって父さんの言葉にむすっとした表情になる。それを見た父さんは苦笑し
梓父(雅人)
すまない。
ついいつもの調子で言ってしまって。
ついいつもの調子で言ってしまって。
梓
まぁ、いいけど
忘れ物はないし母さんにも手を合わせたから今度こそ行ってきます!
忘れ物はないし母さんにも手を合わせたから今度こそ行ってきます!
梓父(雅人)
おぅ!行ってらっしゃい……あっ梓言い忘れてた。
梓
えっ今度は何?
梓父(雅人)
今日の夕食は外食するから…そうだな時間は18時、場所はスマホに送っておくからな遅れるなよ。
梓
はぁ?急過ぎない。
まぁ…久々の外食だからいいか‥分かった連絡入れといてね。
行ってきます!
まぁ…久々の外食だからいいか‥分かった連絡入れといてね。
行ってきます!
また呼び留められたと思ってため息を吐きそうになったが、突然の外食をすると言う父さんの表情はどことなく楽しそうに見えたがいつもの事だと思い僕はいつものように学校へ向かった。 この日に僕に家族が増えるとは思いもしなかった。