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本を読むと

何にでもなれて

何だってできる気がすると

彼女は言った

あやの

だって、人が一生で経験できることって、限られているでしょ?

あやの

でも、本を読んで想像すれば、自分の経験以上のことができるし

あやの

わたしはそういう時間が1番好き

たくま

でもさ

たくま

本を読めば余計虚しくなる

たくま

俺は自分ができないことを思い知らされる

たくま

普通に自由にできるやつはいいよ

たくま

あごめん

たくま

卑屈すぎたかな

あやの

いいよ

あやの

わたしも、そう思うときもある

君はどんな顔をしていて

どんな表情で

その本を読んだの?

どんなことを考えた?

何になりたかった?

俺は

何になれる?

何かになれる?

たくま

こんな俺が

たくま

本とか読んで

たくま

何を得られるのかな

あやの

あなたが少しでも楽しいと思ってくれたらいいよ

あやの

押し付けるつもりはないけど

たくま

うんわかってる

たくま

君が1番好きな本を教えてくれないか

あやの

いいよ

あやの

送るよ

あやの

時間がかかるけど、きっと待っててね

それからしばらくして

彼女の病気は悪化したと 人づてに聞いた

俺の知る彼女の声は

自動読み上げソフトの無機質な声

声が出た頃は

どんな声で笑った?

まもなく彼女は

彼女の病んだ体から解放される

そして

彼女から本が届いた

彼女が一文字ずつ打ってくれた

点字翻訳のその本は

俺をどこかへ連れ出してくれるような

そんな物語だった

この作品はいかがでしたか?

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