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面白くて一気見しちゃいました(՞ . .՞)"続き作るの大変だと思いますが、応援してます!
さっちゃん
さっちゃんって言うのは 私が虐待されてたときの唯一の友達
家から追い出された日には
珀と一緒にさっちゃんの家にすがってた
家っていうか御屋敷だったけど
親父さんがお金持ちみたいで
でも
「パパはお仕事でおうちには 全然帰ってこないの。」
「ママは半年前におうちから 出ていってから帰ってこない。」
って初めて会った時言ってた
だからおばあちゃんと一緒にいるみたい
あの広い御屋敷で。2人っきり。
おばさんもいい人だった
傷だらけの私たちの手当もしてくれたし
さっちゃんとは、 悟に引き取られてから 中2の夏まで一切会わなかった
中2の夏。
今まで以上にヒーローが嫌いになり、
私が呪術師になると私が宣言した日。
生活も安定してきたから さっちゃんに会いたくて ここに戻ってきた
懐かしい。
でもおかしい。
おばさんは綺麗好きなのに
雑草は伸びっぱなしで
木の葉の手入れもされていない
空気もどんよりしている
玄関の前で立ち止まってると 隣の家の人が話しかけてきた
「そこの家は数年前から 人の出入りがないわよ」
え?
おかしいおかしいおかしい
おかしい。
そんなの嘘。
「そこのおばあさん、」
ききたくない
「ヒーローがヴィランを 捕まえるために起こした爆発に 巻き込まれてしまったみたいよ」
ヒーロー。
またヒーローだ。
また1つ奪われた
だから嫌い。
ヒーローは嫌い
さっちゃん
さっちゃんは?
私はドアを押し破った
家に入っても中には絶望しか無かった
この家は呪霊で溢れかえっていた
呪霊は人の負の感情から生まれる
悲しみ
苦しみ
憎しみ
恨み
怒り
この呪霊はさっちゃんが 創ったものかもしれない
さっちゃん
さっちゃんはどこ?
さっちゃん
さっちゃん
さっ…
ちゃん………?
酷い状態だった
さっちゃんはウジ虫と呪霊と 一緒にベッドに横たわっていた
嫌い
嫌いだ
ヒーローも
呪霊も。
酷いや
よってたかってこの家の人を こんなに虐げるなんて
いい人なのに
大好きだったのに。
さっちゃん
おばさんが亡くなってから ひとりぼっちで寂しかったんだろうな
自分の負の感情
怒り・苦しみ・憎しみ
で創った呪霊に殺されちゃったんだ
ごめんなさい
私だけが救われた
貴方はあんなに私を助けてくれたのに
私は助けてあげられなかった
ごめんね
ごめんなさい
仇を取ろうにも 私はまだ呪術が使えない
唯一ちょっと 無限を張れるかどうかくらい
小学生の時は カウンセリングに時間を費やした
中1の時は遊び呆けてた
中2になった今は、
何をしたいか自分でも さっぱりだったから
でも決めた
決めちゃった
私呪術師になる
さっちゃんみたいにはさせない
珀みたいにさせない。
誰も死なせない
もしもし伊地知さん__。
呪術師を1人派遣してほしいの__。