ナムジュンside
なんなんだ彼は…… 人に最低な事して傷つけて、かと思ったら人のことよく見てて…と思ったらまた傷つけて…… 彼がどんな人間なのか、考えれば考えるほど分からなくなっていた。
『………良かったですね。…愛してるって、言ってもらえて』
そう言った彼は、どこか虚ろだった。 いろんな人と付き合って、他人なんてどうでもいいと思ってるくせに……そんなことを言うなんてお門違いだと思った。 だって「愛してる」なんて、色んな人から言われてるだろうし。 でも、じゃあなんで彼はそんなこと言った?
ナムジュン
こういう時は本でも読もう。 そういえばさっき、テヒョアたちが彼のCMがどうのこうのって騒いでたっけ…。 確か彼、スポーツドリンクの………あれ、そういえば彼…………なんか言ってたな…
『ナムジュンさんのこと思いながら、撮るので』
ナムジュン
ホント、最近どうかしてるよ、俺……
テヒョンside
今日はマンネラインだけの仕事。わんちゃんと一緒の企画らしくて、俺は朝からウキウキだった。
テヒョン
スタジオに入ると、すぐに子犬たちが出迎えてくれた。
ジミン
テヒョン
ジミン
グク
俺たちが子犬と戯れていると、前の収録が終わったのか賑やかになった。
ホソク
なんて声が聞こえて、俺は勢いよく振り返った。 忙しく動くスタッフの中に、一人だけオーラの違う人が子犬を抱っこしていた
テヒョン
ホソク
俺の声に気づいて、笑って手を振ってくれた。
テヒョン
ホソク
ホソクさんは真っ白な子犬を抱っこしながら、こっちに来てくれる。
ホソク
グク
ホソク
グク
ホソク
なんか仲良さげに話す二人。
テヒョン
グク
テヒョン
ホソク
俺はホソクさんの笑顔に、ずっと引っかかってた。 綺麗だし、優しい笑顔だけど、心がないっていうか。 でも嫌なわけじゃなくて…
グク
ホソク
ホソク
テヒョン
グク
ホソク
面白そうに笑ったホソクさんに、ジョングガは顔をしかめた。
グク
ホソク
ジョングガの言葉に、俺たちもぽかんとした。
グク
ジミン
ストレートなジョングガに、ホソクさんは困ったように笑った。
グク
ホソク
ホソク
子犬に顔をうずめながら、そう言った。
グク
ホソク
黙って聞いてたジミナが、険しい顔で口を開いた。
ジミン
ジミン
ホソクさんは目を丸くしたけど、すぐに笑った。
ホソク
ホソク
ジミン
ホソク
ホソク
まっすぐにジミナを見たその目は、強く見えたけど意思も見えなかった。 それがなんだか、怖かった。
ホソク
ホソクさんはそう言って、子犬をジョングガに渡して向こうに歩いていった。
テヒョン
ホソク
振り返ったホソクさんに、俺は思い切って声をかけた。
テヒョン
ジミン
ホソクさんはまたぽかんとして、それから吹き出した。
ホソク
ホソク
テヒョン
ホソクさんはにやっと悪魔みたいに笑った。 その笑顔に、俺は目が離せなかった。
もしホソクさんが噂通りの人でも、俺が嫌いになれないのはきっと、彼の魅力に惹かれてるから。ルックスにも、話し方にも、笑顔にも…… それが全部嘘で、偽物でも……俺はホソクっていう一人の人間に、惹かれてるんだ。
ジミン
ジミナは子犬に鼻をうずめた。
ジミン
ホソクさんは絶対嫌な人じゃない。 でも、噂のことも否定しなかった。 多分彼は、自分から自分の事を話すことはしない。だったら、
テヒョン
ジミン
テヒョン
テヒョン
ジミン
グク
テヒョン
ナムジュンside
俺たちは今日も、彼とのMVの為に話し合いをしていた。 ……はずだったんだけど、
テヒョン
ホソク
グク
テヒョン
テヒョン
ホソク
ジミン
ホソク
ジミン
テヒョン
ジミン
ジミン
ホソク
ジミン
グク
どこから話が脱線したのか、マンネたちの騒ぐ声が部屋に響いていた。
ナムジュン
ユンギ
ナムジュン
ユンギ
ナムジュン
そんなお爺を揺さぶってると、携帯を見ていたジンヒョンが笑った。
ジン
ジン
ジン
ジン
ナムジュン
『相手のことを知る』、か…
コメント
2件
ナムさんもホソクさんと距離をつめて((殴 おっと失礼…クサズシパがㅎ 毎回どうなるのかとウキウキしながら見てます🎶 次回も楽しみにしております(*^^*) ご自分のペースで頑張ってください(ง •̀_•́)ง