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好きなトコロ

第1話 - 好きなトコロ

2019年07月06日

#恋愛

#片想い

海月(みづき)

間宮美海

優しい

間宮美海

仲間思い

間宮美海

よく笑う……

間宮美海

あ、意地悪っぽく笑う、か

間宮美海

誰にでも親切

間宮美海

仕事が出来る

間宮美海

相談に乗ってくれる

間宮美海

仕草が可愛い

間宮美海

男らしい

間宮美海

頼もしい

間宮美海

何事にも一生懸命

笹木梢

美海、どした？

間宮美海

あぁもう、好きかもしれない……

笹木梢

何が？

間宮美海

彼

笹木梢

ん？

笹木梢

例の彼の話？

間宮美海

そうなんだけど、

間宮美海

ここ最近、他の後輩達には冗談っぽく話しかけてるのに、

間宮美海

私に対して前みたいに話しかけられなくなって……

間宮美海

嫌われてるのかなぁ

笹木梢

ほれ、そんなに落ち込まない

笹木梢

うーん、寧ろその逆だと思うんだけどなぁ

間宮美海

逆？とは？

笹木梢

ほんとに興味が無くなった、というよりは、

笹木梢

気になり始めたから、緊張するとかさ

間宮美海

えー、そんなタイプじゃないと思ってたんだけど、

間宮美海

誰にでも気安く話しかけられるタイプだよ、絶対

笹木梢

ま、そこんとこは本人しか分からないね

間宮美海

はぁ……

宇野貴斗

間宮さん

間宮美海

ふぁいっ

宇野貴斗

なにその返事笑

間宮美海

(それそれ！)

間宮美海

……そうやって笑うから気になっちゃうんですよ

宇野貴斗

なに？

間宮美海

何でもないですよ

間宮美海

で、どうしました？

宇野貴斗

これ、どこまで対応してる？

間宮美海

それは昨日電話あったので、お話しして、書面でも送ってますよ

宇野貴斗

流石、ありがとう

間宮美海

はい

間宮美海

(前はもっと絡んでくれたのに、)

間宮美海

宇野さん

宇野貴斗

んー？

間宮美海

……いえ、何でもないです

笹木梢

美海

間宮美海

ふぇい

笹木梢

その返事、癖でしょ笑

間宮美海

多分

笹木梢

どう？やっぱおかしい？

間宮美海

うん、やっぱちょっと気になるかな

笹木梢

じゃ、一肌脱ぎますか

間宮美海

えっ、何するつもり？

笹木梢

まぁ、見てて

間宮美海

(宇野さんに話しかけてる……)

間宮美海

(何の話してるんだろう)

同僚A

間宮さーん

同僚B

どうしたの？調子悪い？

間宮美海

え？いや、

同僚A

顔色が良くないからさ、俺たち心配でさ

同僚A

仮眠室まで運んであげよっか？

間宮美海

いや、ほんといいって、

同僚B

無理せず、ほら

宇野貴斗

どうしたの、間宮さん

間宮美海

へ？

間宮美海

(いつの間に、宇野さんが目の前にいるし)

宇野貴斗

調子悪いって聞こえたけど、何の話？

同僚A

間宮さん、いつもと比べて顔色悪そうだからさ

同僚A

仮眠室まで運んであげようかって聞いてた訳

同僚B

で、宇野君は何？

間宮美海

(そうだ、宇野さんは何でここまで来たんだろ？)

宇野貴斗

笹木さんに言われて……

宇野貴斗

間宮さん、調子悪くなさそうならちょっと来て

間宮美海

えっ、ちょっ

笹木梢

(美海、ガンバ！笑)

間宮美海

(あ、梢！！一体何を言ったんだ～～～？)

間宮美海

(無理やり連れてこられて会議室に来たけど、)

間宮美海

えっと、宇野さん？

宇野貴斗

間宮さん

間宮美海

はい……

宇野貴斗

俺のこと、好きなの？

間宮美海

えっ、はい？？

宇野貴斗

笹木さんが、

笹木梢

間宮さん、宇野さんのこと気になってるみたいですけど、ハッキリさせたらどうですか～？

宇野貴斗

って、言ってたから

間宮美海

(梢め～～～！)

間宮美海

それで、ここに連れてきたと……

宇野貴斗

間宮さん、教えて

間宮美海

す、

間宮美海

好きじゃなきゃ、

間宮美海

ここまで、黙って付いてきません……

宇野貴斗

そっか、

宇野貴斗

じゃあ、そういうことなんだね

間宮美海

んっ、

間宮美海

(急に、キスされて)

間宮美海

(力が抜けてく……)

間宮美海

んぁっ

宇野貴斗

おっ、と

宇野貴斗

ごめん、つい……

間宮美海

宇野、さん

間宮美海

これって、

宇野貴斗

ここ最近、ずっとバレないように我慢してたんだ

宇野貴斗

間宮さんが好きだって、気づかれないようにね

間宮美海

じゃあ、最近他所他所しくなったのは、

間宮美海

……そういうこと、だったんですか？

宇野貴斗

ごめん、調子が悪くなるぐらい悩んでると思ってなかったから

間宮美海

はぁ……もう、安心しかないですよ

宇野貴斗

え？

間宮美海

責任、取ってくれますか？

間宮美海

いや、取ってくださるんですよね？

宇野貴斗

勿論

間宮美海

(あ、いつもの意地悪っぽく笑った顔)

間宮美海

やっぱ、好きです

笹木梢

はいはい、お芝居ご苦労様～

同僚A

先輩、僕宇野さん苦手だって言いましたよね？

同僚B

俺なんて、めちゃくちゃ睨まれたんだけど

同僚B

宇野君まじで怖い

笹木梢

いいじゃない、あの宇野さんの唯一の弱点が遂に暴かれたんだから

同僚A

いやほんとびっくりでした

同僚A

流石ですわ先輩笑

同僚B

いやいや、ちゃんとメシ奢ってよ？笹木さん

笹木梢

任せなさーい

笹木梢

パーっと飲むぞー！

fin.

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海月(みづき)

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