隠生族 番外編

これが三ツ谷で

こっちがドラケンの心情ね！

他の人の家に泊まる...そんなこと初めてで嬉しかったけど、同時に何も言わずに三ツ谷の家に泊まることで明日また殴られるということを考えて、少し怖かった

そんな俺の不安な顔を三ツ谷は見逃さなかった

それから家でのこと今までのこと全部聞かれてこたえた

正直この時ドラケンの話を聞いて、すごく腹が立った

ドラケンはずっと我慢して自分と戦ってるのに、周りは厄介者扱いする

そりゃドラケンにこんな癖が着いても仕方ない、俺だけでもこいつの味方になってやりたいってそう思った。

でも、当時の俺には喧嘩する強さなんてなくて、話を聞くこと堅を家に匿うことくらいしかできなかった。

三ツ谷の言う通り、我慢しているけど。三ツ矢の親からしてみたらきょうが初めましての俺をあずかって負担になりたくないし、ましてや暴走するのが怖い

ドラケンが少しでも苦しい思いをしないようにしてやりたい

ただそれだけなのに話をはぐらかすドラケンを見て、その時はそれ以上何も言えなくなった

三ツ谷の妹が赤ちゃんを連れて奥の部屋から帰って来る

薄々気づいて居たけどもしかしたらとその時は思った

みんな手を合わせていただきます

俺は三ツ谷に呼ばれるまで自分の手が止まってることに気づかなかった。 それどころか...

ドラケンのこの時の顔は今でもはっきり覚えている

初めての暖かい家庭で 初めて誰かと食べる食事が どれほどまでに美味かったか どれほどまでに満たされていくのか そういったものを初めて感じた時のあの顔

1口1口食べる度に、大粒の涙がドラケンの頬をつたっていた

笑っているのに泣いていて、ガキながらに心配と切ない気持ちになった

タッタッタッ

夜です

数分後

今まで背中合わせ手横向いてた

続く