これは事故にあった当日のこと。
ココノイ
ココノイ
数時間前
俺は愛菜に”渡す物”があったので
家に向かった。
でも、家はカーテンが閉められてて
チャイムを鳴らしても
俺の耳に届くはずの愛菜の声は無かった。
家からも音がひとつも聞こえない。
心配になった俺は連絡を1つ。
ココノイ
ココノイ
ココノイ
ココノイ
チャラリン(着信音)
ココノイ
表示されたのは
「愛菜ラブ」さんからLINE。
ココノイ
ココノイ
ココノイ
内容はこうだった。
愛菜
愛菜
俺は何度見返しただろう。
とりあえず何も考えず
皮で出来たバックと
”渡す物”を持って出かけた。
ココノイ
目の前にいたのは
沢山の管に繋がれた彼女だった。
ココノイ
ココノイ
ココノイ
俺はどんなに運が悪いのだろう。
愛する人の死はもう見たくなかった。
今思えば俺は此奴も赤音さんと重ねていたのかもしれない。
愛菜
ココノイ
ココノイ
愛菜
愛菜
ココノイ
愛菜
ココノイ
ココノイ
愛菜
ココノイ
愛菜
ココノイ
愛菜
ココノイ
もうこの元気な声は聞こえないのか
そう思うとまた涙が出てくる。
ココノイ
俺は手を動かし始めた。
手を握ったら動いた気がした。
涙で視界がぼやけながらも…
そして俺は愛菜の左手の薬指に_
ピー
ココノイ
待ってくれていた様なタイミングで
10月6日この世を去った。
でもこの遺体は
”俺に”微笑んでいた_。
もう一度君と人生を歩めるなら。
〜2章〜
完結。
コメント
2件
えっと…この話の解説?的なのです。 まず左手の薬指に_は、その通りです… ”結婚指輪”っす。 この日は付き合って1年の記念日って1章に書いてあるんすよ。だから”渡す物”は”結婚指輪”だったと言う事っすね。はい。んで、”俺に”微笑んでいた_。は、1章の最後に書いてある所読んでれば分かると思われる… あとわかんない所あればどんどん質問ください…! 最後まで読んでくれてありがとう♡