テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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壊れる"いつもの日常"

第2話 - 少女の欲望と過去

2023年09月24日

#創作

#自己満

#東方Project

#吸血要素

今はただただ読みたい人

あの出来事から次の日…

白貌氏

ふぅ…。もう朝なんだ…

白貌氏

朝ごはん作ったりしないと…

白貌氏

あの子は…食べてくれるかな…

白貌氏

(未だに警戒されてるだろうし…でもやってみないと…)

ｻﾞｸｻﾞｸと手慣れた手つきで作っていく

白貌氏

ん〜…これで足りるかな…

白貌氏

少なかったら…教えてくれるよね…

白貌氏

…後は…出て来てくれるか…
(そもそも起きてるかな……)

白貌氏

やること終わらせながら…待ってみよ…

白貌氏

洗濯物と…掃除と…ゴミ捨てとか…

洗い物をすぐに終わらせ洗面所に向かう

白貌氏

洗濯物って思ったけど。そう言えば着替えた後にすぐしてるんだった…

白貌氏

まぁ…顔洗って…歯磨きしよ…

…数分後…

白貌氏

ふぅ…後は帽子被って…よしっ。完璧

白貌氏

そうだ…あの子の分の歯ブラシ
用意しとかないと。

白貌氏

後ここでする事は…お風呂掃除かぁ…

白貌氏

…よいしょっ…しっかり洗って…

片付けやゴミ捨ても済ませまた数分後…

白貌氏

よし…これで完璧っ…
後はもう自由時間だからね…

白貌氏

まだ反応無いし…心配だから
起こしに行ってみようかな…

ｺﾝｺﾝと扉越しに音が鳴る

謎の少女

………？

白貌氏

…起きてる…？

謎の少女

(……反応した方が良いかな…)

白貌氏

(……あんなにボロボロだったもんね…流石に疲れてまだ寝てるかな…)

白貌氏

……起きてるならｺﾝｺﾝ鳴らしてみて

ｺﾝｺﾝと音が返って来る

白貌氏

……入ってもいい？

謎の少女

(…そうだ…いい事思いついた…)

謎の少女

……いいよ…

白貌氏

…？じゃあ入るね…

ｶﾞﾁｬｯと扉が開く

謎の少女

……何の用…

白貌氏

いや…起きてるかなって…心配で…

謎の少女

そう……じゃあお願いがあるの。

白貌氏

お願い？…何すればいいの？…

謎の少女

…その前に…扉閉めて…

白貌氏

扉？…分かった。

言われた通りに扉を閉める

謎の少女

それで……お願いなんだけど…

白貌氏

うん…出来ることなら何でもするよ？…

謎の少女

…うふふ…じゃあさ……

少女の目が獲物を狩るかのような目付きに変わる

謎の少女

私の餌になってくれない？

白貌氏

え？…それって…どう言う…

少女は急に白貌氏をベットに押し倒しその上に乗る

白貌氏

はうっ…！…な…何するの…？

謎の少女

…言ったじゃん。私の餌になってって

謎の少女

私が貴方の事を食べるんだよ

白貌氏

(っ…！…身動きが取れない…！)

謎の少女

こんなにも美味しそうな人間は久しぶりなの。手加減しないからっ

白貌氏

…お…落ち着いて…！…やめて…！

謎の少女

待たないから。大人しくしててよ

そう言って少女は白貌氏の首横に噛み付く

白貌氏

ひゃっ！…や…やめっ…！

謎の少女

大人しくしないなら…もっと酷い目に合うけどっ？

もっかい首横に噛み付く

白貌氏

…いっ…！は…離してよっ！…

謎の少女

…うるしゃいなぁ……ちゅぱちゅぱ…

必死に抵抗するが噛み付いた時以外痛覚が無い

白貌氏

……？な…何してるの？…

謎の少女

だかりゃ…あしゃごはんたべてりゅの…
[だから…朝ごはん食べてるの]

白貌氏

(…冷静になろう…ま…まさかだけど…吸血鬼？この子…)

白貌氏

……は…離して？…

謎の少女

……ちゅぱちゅぱ…

謎の少女

…ん。…美味しかった…

謎の少女

ありがと…沢山吸わせてくれて

白貌氏

え…あ…

謎の少女

何？…私が吸血鬼だって事に驚いてるの？

白貌氏

ま…まさか本当に？…

謎の少女

……あんまり言いたく無いけどね

白貌氏

じゃあ…餌っていうのは…

謎の少女

都合のいい人間は貴方しかいなかったの

謎の少女

でも逆に言うなら。私は少し貴方の事を信用し始めてる

謎の少女

だって逃げずに吸わせてくれたじゃん｡

白貌氏

そ…それは…抵抗出来なかっただけで…

白貌氏

(…色々おかしくなってきた落ち着かないと…)

謎の少女

じゃあ何？…まだ続けていいの？

白貌氏

(痛かったの…最初だけだし…)

白貌氏

その…君がまだお腹空いてるなら…

謎の少女

じゃあお楽しみは残しとくもんね。

謎の少女

今全部食べちゃったら勿体ないもん

白貌氏

………え？…

謎の少女

ここの部屋以外って太陽当たってる？…出来るなら遮断して欲しいんだけど…

白貌氏

え…わ…分かった…

全てのカーテン等を閉めて…

白貌氏

大丈夫だよ〜

謎の少女

…ありがと。てか本当の朝ごはんも作ってくれてたんだ…優しいね

白貌氏

いや…逆に朝ごはん作らない方が可哀想だし…

謎の少女

(…でも…私は吸血出来てれば…)

謎の少女

別に作らなくても…良かったのにっ…

白貌氏

食べてくれるかなって…
でも吸血が食事になるの？…

謎の少女

うん…私は吸血さえ出来れば満足だもん…後…結構美味しかったし…

謎の少女

それで…さっきの吸血行動を貴方にしたって事は私は貴方を信用してるって事

白貌氏

え…？…もう信用してくれるの？…

謎の少女

…だって。昨日だって私が寝ちゃった後も色々準備してくれてたでしょ？

白貌氏

な…なんでそれを？…

謎の少女

私…分かるから。勘だけど

謎の少女

それとその噛み跡。唯一形として残せる証だから…定期的に吸血するからね

白貌氏

(…凄い子を助けちゃったのかもしれない…)

白貌氏

え…あ…うん。覚悟しとく…

謎の少女

それに助けてくれた恩人を失いたくないから…これからもよろしくね。

白貌氏

よろしく…所で…名前って…？

謎の少女

あ〜…言ってないっけ？

フラン

私の名前は
フランドール・スカーレット

フラン

簡単にフランって呼んでいいよ。

白貌氏

フランちゃん…自分は白貌氏。

白貌氏

呼び方は…任せる。特に無いから

フラン

白貌氏…いい名前じゃん。

白貌氏

あ…ありがと…そう言われたの初めて…

フラン

そうなんだ…もっと有名になればいいのに…

白貌氏

………………そうだね。

白貌氏

それで…君は何処から来たの？

フラン

…やっぱ気になるよね。
勿論ちゃんと話すけど

フラン

私はこの世界に居る生き物じゃない。
簡単に言えば私は2次元の生物なんだ

白貌氏

に…2次元って…アニメとかの？

フラン

多分そう。それで…詳しい内容は言えないけど…あれこれしてたら…ここに飛ばされちゃって

フラン

追いかけてくる人から逃げてたらここに辿り着いたって事。本当にありがと

白貌氏

……当然の事をしたまでで…だけどまさか吸血鬼だとは思わなかった…

フラン

まぁ…こんな見た目してたら油断するよね。今までもこの見た目で騙して食べてきたから…

白貌氏

…フランちゃんって…1人なの？

フラン

…本当ならお姉様と…従者と…色んな人と居たけど…多分私だけ…でも…白貌氏の姿…少し私の友達に似てて…

白貌氏

…ごめん…思い出して余計辛いよね…

フラン

だ…大丈夫！…逆に安心するから…

白貌氏

色々教えてくれてありがと…

白貌氏

それと…自分からも言いたい事がある

フラン

何？

白貌氏

多分…その元いた世界とは違う過酷な生活になるかもって…

フラン

……何で？

白貌氏

警察っていう偉い人達が…フランちゃんを探してて…でも考えてる事はよからぬ事って分かる。

フラン

…警察………私を見つけたらどうするつもりなの？…

白貌氏

聞きたいの？

謎の少女

聞かずに連れ去られても嫌だから…

白貌氏

……殺されるか永遠独りになるか。

フラン

……………

白貌氏

聞きたくなかったよね…

謎の少女

(もし本当なら…全員餌って見ていいかな…)

フラン

それじゃあ…見つからないように
隠れながらこれから過ごすって事？

白貌氏

そうだね…もしくは…

白貌氏

その警察と"全面戦争"するか

フラン

……………ふーん。

白貌氏

とにかく…しばらくは来ないと思うから…安心していいよ

フラン

(…全面戦争……楽しそう…)

白貌氏

言い忘れてた。自分以外家族消えたから気にしなくていいよ。

フラン

消え………(突っ込まない方がいい気がする…)……なんでも無い

白貌氏

…それと…お風呂とかってどうする？

フラン

…それ急に女の子に聞く？

白貌氏

…自分だって女の子だし…

フラン

え？…そうなの？

白貌氏

結構間違えられる…男の子の振りしてるだけ…本当は女の子だよ

白貌氏

喋り方とか…女の子らしく無いもんね…

フラン

(……でも男の子の振りって…何でだろ)

謎の少女

(でも女の子なら…)

白貌氏

で…結局どうする？…お風呂手伝ってあげようか？

フラン

………また夜考える。
…なんか今はいいや

白貌氏

何か困ったことがあったら言ってね

白貌氏

自分は…まさか吸血されるとは思ってなかったから…その片付けしてくるね

フラン

うん…あの時はごめん…つい美味しそうで…我慢出来なくて…

フラン

(…今もずっと吸ってたいけど…我慢…)

白貌氏

大丈夫だよ。満足してくれてるなら

白貌氏は部屋の片付けをしに行った

フランはふと置いてあった朝ごはんに目を向ける

フラン

……美味しそう…どっちも食べちゃお

フラン

(…でも…吸血以外の食事も…悪くないかも…)

フラン

警察…ね…まだ聞きたいことは
いっぱいあるし…

フラン

夜行動しても…
特に問題は無いかな…

フラン

(…こいしちゃん…来てくれるかな…)

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