主
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りうらじゃ、ダメ、かな?
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それを聞いた瞬間、耳を疑った。 …つまりそのセリフは、俺のことが好き、ってこと…? 嬉しいという気持ちももちろんあるけど、それより戸惑いの方が大きい。
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わかってたことなのに、思わず確認してしまう。 だってそんなの、到底信じられないことだったから。
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そう言ってうつむく彼を見て、俺は不覚にも「かわいい」と思ってしまった。 …しかも、それはりうらとしてではなく、いむと似てるという意味で。 最低な感情を抱いてるってわかってる。 けれど、そう思ったからには止められなくて。
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一度はそう言ったものの、彼の姿がいむに見れば見るほど似てきて。
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自然とその言葉が出てきていた。
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最低なことをしてるってわかってる。 けれど、そこまで言ったらもう止まれなかった。
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…嗚呼。 こんな顔させて。 期待させて。 俺はどうせ振ってしまうのに。 最低だ、ほんと。
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表情に出ていたのだろうか。 彼は思いがけない言葉を発した。
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それよりもっと最低な理由だ。 けれどそんなこと無論言い出せない。
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それ以上深入りされないことに安堵する。 ああ、自分がどんどん最低になっている気がする。 この場にいるといたたまれなくて、俺は立ち上がっていた。
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哀しそうな声でそう言った彼を背に、俺は外へ出た。
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深くため息をつく。 なんで、あんなふうに言っちゃったんだろう。 きっと振ってしまうのに。 …あーぁ…。
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誰かに話したからって、何かが変わるわけでもないのに。 そう思う気持ちとは裏腹に、俺は自然とうなずいていた。
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注文をして席に着いた途端、アニキが口を開いた。 俺は事のてん末を話す。
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思いがけない否定に声が出る。 …どういうことだろう。 俺を、悪くないと、言ってくれるのだろうか。 ……さすがにそれはないか。 いくら聖人君子の彼でも、嘘は言えまい。
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期待通りの言葉を言われて、思わずうろたえる。 …なんでそんなことが言えるのだろうか。
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思わず「はず」という保険がつく。 …どうしてだろう。 りうらのことが好きなのか?
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正直気持ちとかぐっちゃぐちゃだし。
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正直まだ自分のことを最低だと思う気持ちは抜けない。 ゆえに、お試し付き合いというのもりうらに申し訳ない気持ちはあるけど。
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付き合うという特別な関係になれば、好きになれるかもしれない。 その考えはなかったから、試してみるのもアリ…かもしれない。
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りうらと両想いになれるだろうか。
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次の日。 俺たちは、まろに呼び出された。
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うすうすわかってはいる。 青組だけが最初からここにいたこと。 青組の距離がいつもより近いこと。 ほとけっちが俺を気にしていること。 …つまり、そう言う事なんだろう。
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そう前置きがくる。 予想は確信に変わった。
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だよね、とそう思う。 けれど、理解した事と納得できることは違う。 俺の脳はこの事実を受け入れることができていない。
俺たちの沈黙を破ったのは、アニキだった。
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そう爽やかに言える彼がうらやましい。 もちろん彼の想い人は青組じゃないわけだから当たり前かもしれないけど。
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俺もおめでとうって言わないと。 …いむを、諦めないと。
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何とか絞り出した言葉。 だけどやっぱり、
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青組が話しているとこを見ると、辛くって。 俺は自然と立ち上がって、
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そんな言葉が出てきていた。
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…そんな顔するなよ。 申し訳なさそうな彼の顔をみてそう思う。 諦められないじゃん、早く諦めたいのに。
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…ちょうどいい、かも。 帰りにお試し付き合いについて話そう。
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どう切り出していいかわからないから、とりあえず質問を投げかけた。
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彼の目が大きく開く。 やっぱり…ダメか。
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さすがにまだ言えないけれど。 いつか言えるといいなぁ。
本気の「愛してる」
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コメント
2件
約1年の時差あってすみません この作品めっちゃ好きで、青組の方も白黒の方も大好きです! なんか一人一人が複雑な感情を持ってて本物のアニメを見ているような感情で見させてもらってました! 1年間更新されてないですけど(w)これからも頑張ってくださいね!