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こんにちは、主です!

今回は一話の🍣視点ですね。

今回から注意書きをあらすじの欄に書くことになりましたので、確認お願いします

ではどうぞ!

りうらじゃ、ダメ、かな?

🍣

…え?

それを聞いた瞬間、耳を疑った。 …つまりそのセリフは、俺のことが好き、ってこと…? 嬉しいという気持ちももちろんあるけど、それより戸惑いの方が大きい。

🐤

…だから、ほとけっちを諦めて、りうらにしない?

🍣

…えっ…と、それは、俺のことが好きってこと、で合ってる?

わかってたことなのに、思わず確認してしまう。 だってそんなの、到底信じられないことだったから。

🐤

…う、うん…///

そう言ってうつむく彼を見て、俺は不覚にも「かわいい」と思ってしまった。 …しかも、それはりうらとしてではなく、いむと似てるという意味で。 最低な感情を抱いてるってわかってる。 けれど、そう思ったからには止められなくて。

🍣

……っごめん、今はなんも考えられないや

🐤

…そう、だよね…

🐤

…~~っ

一度はそう言ったものの、彼の姿がいむに見れば見るほど似てきて。

🍣

…だけど

自然とその言葉が出てきていた。

🍣

その、好きって言ってくれたことは、嬉しかったからさ、ちょっと、考えさせてほしい

最低なことをしてるってわかってる。 けれど、そこまで言ったらもう止まれなかった。

🐤

…っほんと!?

…嗚呼。 こんな顔させて。 期待させて。 俺はどうせ振ってしまうのに。 最低だ、ほんと。

🍣

…うん

表情に出ていたのだろうか。 彼は思いがけない言葉を発した。

🐤

…ありがとね

🍣

何が?

🐤

りうらが悲しそうな顔してたから、ああ言ってくれたんでしょ?

それよりもっと最低な理由だ。 けれどそんなこと無論言い出せない。

🍣

…違うよ

🐤

……うん

それ以上深入りされないことに安堵する。 ああ、自分がどんどん最低になっている気がする。 この場にいるといたたまれなくて、俺は立ち上がっていた。

🍣

…じゃあ、俺そろそろ行くね

🍣

話、聞いてくれてありがとう

🐤

…うん、また

哀しそうな声でそう言った彼を背に、俺は外へ出た。

🍣

…はぁー…

深くため息をつく。 なんで、あんなふうに言っちゃったんだろう。 きっと振ってしまうのに。 …あーぁ…。

🦁

あれ、ないこ?

🍣

え、アニキ?なんでここにいんの?

🦁

さっきまでしょーとけーきで遊んどったからさ

🦁

…けど、ほとけが初兎に話あるみたいで、帰ってきたんよな

🍣

あ、そうなんだ…

🦁

ないここそ、家、この辺じゃないよな?

🍣

…うん。

🍣

…さっきまで、りうらん家にいたからさ

🦁

そうなんや

🍣

…うん。

🦁

…ないこ、何かあったん?

🍣

え?

🦁

なんか暗い顔してるで?話、聞こか?

🍣

……うん、ちょっと聞いてほしい。

🦁

じゃ、その辺のカフェでも行こか

誰かに話したからって、何かが変わるわけでもないのに。 そう思う気持ちとは裏腹に、俺は自然とうなずいていた。

🦁

…で、どうしたん。

注文をして席に着いた途端、アニキが口を開いた。 俺は事のてん末を話す。

🍣

___ってことがあってさ。

🦁

あー…なるほどなぁ…

🍣

やっぱ最低だよね、俺。

🦁

んー…そうかな。

🍣

え?

思いがけない否定に声が出る。 …どういうことだろう。 俺を、悪くないと、言ってくれるのだろうか。 ……さすがにそれはないか。 いくら聖人君子の彼でも、嘘は言えまい。

🦁

…ないこは悪くないと思うで。

🍣

…え?な、んで…?

期待通りの言葉を言われて、思わずうろたえる。 …なんでそんなことが言えるのだろうか。

🦁

好きな人に似てるからキープみないな事した…ってことやろ?

🍣

…うん。

🦁

確かにりうらから見れば最低かもしれん。

🦁

俺だってないこがほとけに振られてから何日もたってたらそう思ったかもしれん。

🦁

けど、ないこは振られたばっかりやん?

🦁

それで好きな人を忘れる事なんて無理やん。

🦁

せやから、ないこは悪くないと思うで。

🍣

…うん。

🦁

納得できてないか?w

🍣

…うん。

🦁

…正直に、りうらのことはどう思っとるん?

🍣

りうら?

🦁

好きなのか、そこまで好きじゃないのか。

🍣

……恋愛感情としては…好きじゃない……はず

思わず「はず」という保険がつく。 …どうしてだろう。 りうらのことが好きなのか?

🦁

…もしかして…意識し始めてるとちゃう?

🍣

…え!?

🍣

いや、さすがにそれは…

🦁

…まぁ、告白されて混乱してんのかもな。

🍣

…うん、そうかも。

正直気持ちとかぐっちゃぐちゃだし。

🦁

でもさ、嫌いではないんやろ?

🍣

ん、それはないよ。

🦁

じゃあ、いっそお試し的に付き合ってみるんのはどう?

🦁

もしかしたら、ほとけのこと諦められるかもしれへんよ。

正直まだ自分のことを最低だと思う気持ちは抜けない。 ゆえに、お試し付き合いというのもりうらに申し訳ない気持ちはあるけど。

🍣

…なるほど。

🍣

……うん、そうしてみる!

付き合うという特別な関係になれば、好きになれるかもしれない。 その考えはなかったから、試してみるのもアリ…かもしれない。

🦁

悩み、解決した?

🍣

うん、ありがと、アニキ!

🦁

ん、よかったw

🦁

…じゃ、俺そろそろ行くな。

🍣

うん、話聞いてくれてありがと。

🦁

幸せになれるといいな。

🍣

…アニキもね。

🦁

せやな。

りうらと両想いになれるだろうか。

🦁

お邪魔しまーす

🍸

いらっしゃい

💎

アニキいらっしゃい!

次の日。 俺たちは、まろに呼び出された。

🍣

…じゃこれで最後だね。

🍣

まろ、家に俺ら呼んだ理由は?

うすうすわかってはいる。 青組だけが最初からここにいたこと。 青組の距離がいつもより近いこと。 ほとけっちが俺を気にしていること。 …つまり、そう言う事なんだろう。

🍸

…気持ち悪いとか、思うかもしんないんやけど

そう前置きがくる。 予想は確信に変わった。

💎

…実は…その、僕ら、付き合いました

だよね、とそう思う。 けれど、理解した事と納得できることは違う。 俺の脳はこの事実を受け入れることができていない。

俺たちの沈黙を破ったのは、アニキだった。

🦁

気持ち悪いとか、思うわけないやん

🦁

…うん、おめでとう!

そう爽やかに言える彼がうらやましい。 もちろん彼の想い人は青組じゃないわけだから当たり前かもしれないけど。

🐇

せやで?おめでとう、青組

🐤

…っおめでとう…

俺もおめでとうって言わないと。 …いむを、諦めないと。

🍣

……うん、おめでとう!

 何とか絞り出した言葉。 だけどやっぱり、

💎

…ありがと、皆

🍸

だからと言って、活動とかに影響があるわけとちゃうんやけど

🐇

えー?じゃあビジネス不仲で行くん?

💎

そりゃ付き合いましたって言えないよぉ…

🍸

炎上するかもだし

🦁

じゃ初兎もこのこと言うなよw

🐇

さすがに言わんわ!w

青組が話しているとこを見ると、辛くって。 俺は自然と立ち上がって、

🍣

話ってそれだけ?

🍸

うん、せやけど

🍣

じゃ俺、帰るね

そんな言葉が出てきていた。

💎

…わかった。

…そんな顔するなよ。 申し訳なさそうな彼の顔をみてそう思う。 諦められないじゃん、早く諦めたいのに。

🐤

あ、じゃありうらも、そろそろ帰ろうかな

…ちょうどいい、かも。 帰りにお試し付き合いについて話そう。

🍸

わかった。じゃあな

🐇

ばいばーい

🦁

またなー

🍣

…うん、ばいばい

🐤

じゃあねー

🍣

…りうら、良かったの?

🐤

…え、何が?

どう切り出していいかわからないから、とりあえず質問を投げかけた。

🍣

皆と一緒にいなくて

🐤

…あー…

🐤

…てか、ないくんこそ大丈夫?

🍣

…あのさ、それなんだけど

🐤

ん?

🍣

昨日、告白考えさせてほしいって言ったじゃん

🐤

…そう、だね

🍣

正直、まだいむのことを諦めきれてないんだけど、でももしかしたら…っていう気持ちはあるからさ…お試しみたいな感じで付き合う、ってのはダメかな?

🐤

…え…⁉

彼の目が大きく開く。 やっぱり…ダメか。

🍣

…さすがにずるいかw

🐤

ち、違う!その…うれしくて

🐤

りうら、絶対振られると思ったから

🍣

…ほんと?

🐤

うん!

🍣

…じゃ、よろしくお願いします

🐤

はい!

🐤

…ないくん、好きだよ

🍣

…っありがとう

さすがにまだ言えないけれど。 いつか言えるといいなぁ。

本気の「愛してる」

二話はここまで!

長くなってしまってごめんなさい!

それでは!

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

約1年の時差あってすみません この作品めっちゃ好きで、青組の方も白黒の方も大好きです! なんか一人一人が複雑な感情を持ってて本物のアニメを見ているような感情で見させてもらってました! 1年間更新されてないですけど(w)これからも頑張ってくださいね!

ユーザー
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