悲劇は、
りうらが小学生になった日から
はじまった
バチンッ
かわいた音が
部屋に響いた
親が持っていたのは
りうらのテスト用紙だった
かわいた音が
何度もなっていたのを
今でも鮮明に覚えてる
俺は…
黙ってみることしか出来なかった
りうらはテストがあると
毎日泣いてた
俺は、できる限り
りうらに勉強を教えた
それでも神様は残酷で
りうらは、100点を取ることは
できなかった
りうらは
家に帰りたくないと泣く日が増えていった。
なんども
バチンッ
なんども
なんどもなんども
りうらの酷い扱いを
目の前で見てきた。
コメント
1件
あー、もう好き