この世界はループしている。
モノ
……シックス
シックス
……
モノ
また会えたね。
シックス
うん
モノ
次こそ…この世界から
抜け出そう。
抜け出そう。
シックス
……うん
モノ
行くよ。
シックス
……
時は流れ、物語終盤…
電波塔内部にて
モノ
シックス!!
シックス
……
モノ
(また、この世界が崩れてきてる…)
モノ
(早くしないと…)
モノ
(また失敗…してしまう)
シックス
……
モノ
シックス!!手を!!
シックス
!!
ガシッ
モノ
ありがとうシックス。
手を掴んでくれて…
手を掴んでくれて…
シックス
モノ……
モノ
?
シックス
私気づいたの…
モノ
え?
シックス
ループしてるの、
今回が初めてじゃ
ないんでしょう?
今回が初めてじゃ
ないんでしょう?
モノ
な、なんで…そんなこと
シックス
その反応。
モノは分かってたのね。
モノは分かってたのね。
シックス
なんども同じことを
繰り返してるって
繰り返してるって
モノ
……
シックス
私とモノが初めて出会った、
シックス
ハンターが住む、あの家の
地下の部屋
地下の部屋
シックス
私はいつもそこで
目が覚めるの。
目が覚めるの。
モノ
………
シックス
そしてそこには
白いチョークが落ちてて
白いチョークが落ちてて
シックス
チョークが落ちてたところの
近くの壁に、
近くの壁に、
シックス
何個も印がかかれてた
シックス
『////』←みたいな
5個ずつ数を数えるあれ、
5個ずつ数を数えるあれ、
モノ
それがどうしたの…?
シックス
あれを見て気づいたの
シックス
あれは私がループした回数
モノ
……
シックス
そう考えたら、
昔までの記憶が蘇ってきた
昔までの記憶が蘇ってきた
シックス
もう私は何十回もループしてる
モノ
…そうだね
シックス
何でモノは
このこと隠してたの?
このこと隠してたの?
モノ
君がループしていることに
気づいてしまったら
気づいてしまったら
モノ
この世界から君は
出たがらないんじゃないかと
思ったんだ…
出たがらないんじゃないかと
思ったんだ…
シックス
……
モノ
シックス、
モノ
君はこれまで何度も
この電波塔で
この電波塔で
モノ
嫌な思いをしてきただろう
シックス
誰のせいよ…(小声)
モノ
そんな君が、
モノ
ここより安全なあの
ハンターの家から
ハンターの家から
モノ
出たいと思うか?
シックス
……
モノ
思わないよな…
モノ
だから黙ってた。
モノ
君の記憶が戻らなければ
モノ
全部上手くいくと思った
シックス
そう…
モノ
シックス、ここで君が
僕を引き上げてさえくれれば
僕を引き上げてさえくれれば
モノ
2人で抜け出せるんだ
シックス
そうね…
モノ
シックス、だから……
シックス
ごめんなさい……
シックス、モノの手を振りほどく
モノ
……!
シックス
………疲れた
モノ
………
モノ
(ああ、またこの結末)
モノ
(僕はシックスに手を離され)
モノ
(転落して………)
モノ
(そして……)
モノ
(あれ…?)
モノ
(転落したら、どうなったんだっけ)
モノ
(まあいいか。)
モノ
またやり直し