テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
その日は突如現れた
朝の光がカーテンの隙間から差し込む。 いつも通り、笑い声が聞こえて。 いつも通り、撮影の準備をして。 何も変わらない、はずだった。
ぷりっつ
ちぐさくん
そんな他愛もないやりとりの中に、 “終わり”の気配なんて、誰も気づけなかった。
──病院の白い部屋。 差し出された紙の上には、見慣れない言葉が並んでいた。
ちぐさくん
医者
──時間が止まったみたいだった。 時計の針だけが、やけに冷たく音を立てる。
医者
医師の口から零れたその言葉が、 空気を切り裂くように響いた。
何度も瞬きをしても、景色は変わらない。 冗談だって、そう言ってほしかった。
ちぐさくん
震える声。 笑おうとしても、喉が動かない。
ちぐさくん
医師は静かに目を伏せたまま、 ただ小さく頷くだけだった。
──“その日”から、世界の色が少しずつ変わっていった。 光は眩しすぎて、 音は遠くて、 仲間の笑顔が、どこか夢みたいで。
それでも、 「いつも通り」でいようとした。
だって、みんなに心配だけは── されたくなかったから。