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コメント
1件
続き待ってます✨
親
親
泣きながらそう言う親に無理矢理追い出されて
１ヶ月が経った。
時給自足……
盗んで逃げて食い繋いでの生活はもう慣れた。
轟音の中や生臭いゴミに囲まれて寝ることだって
もう気にならない。
罪の意識も、変わらずない
抵抗もない
ただ、『やりたい』と思ったから。
『やらなきゃいけない』と思ったから。
それだけじゃ、ない
satomi
その日は雨が降ってた
雨は嫌いって言う人いるけど、俺はそうとは思わない、
この土の匂いも、じめじめした感じも嫌いじゃない。
雨音のおかげで、足音に気づかれにくいし…
雨が降る中、俺はずぶ濡れになりながら
路地を歩いていた。
誰かいないかなぁと思って
適当に歩き回ったら、居た。
下を向いて、膝を抱えて丸くなって
フードで顔を隠した人
たぶん体格的に、俺と同じくらいの男子だ。
相手はこっちに気づいていない
俺はポケットに忍ばせた
愛用してる"それ"を握りしめ、
ゆっくりと近づいた＿＿＿
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satomi
satomi
目の前まで来たとき、そいつがバッと顔をあげた。
ばっちりと目が合い、
俺は思わず息をのんだ。
そいつの目が、ﾀﾋんでいたから。
青くてすごくきれいなんだけど…
ﾀﾋんでいるというか…
生きることすべてに絶望している目
ｺﾛしてくれ、って訴える目だった。
その目を見たら、何故か"気分"じゃなくなった。
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幸せな家庭？
『ﾀﾋんでくれ』って言われて追い出されてきた身なんだけど……
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よろしく、なんて
一度も言われたことがない
だって、そうだ。
俺に関わったらみんな…＿＿
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ころんはきっと知らない
俺が、ｻﾂ人鬼と呼ばれることを。
産まれてきてから今に至るまで、
１００人はｺﾛしていることを。
本当はさっき、
君をｺﾛそうとしたことも
きっと知らないんだろうな。
案内してくれ、って言ったものの
ころんはびっくりするくらい
歩くのが遅かった。
あのー、抜かしちまうんだが…
そう思ってから気づいた。
ころんは両足を引きずるようにして歩いていたことに。
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笑いながら
なんでもないような口調で言う。
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ころんは自分の虐待について話してくれた。
どれも悲惨なもので、
ころんが今生きてるのがすごいと思った。
でも、こうゆーのって話してると
辛くならないのだろうか。
ころんは喜々として話してるし、笑ってる…
………………
そんなこんなで
あっという間にころんの家に着いた。
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ｷﾞｨ…
なんでだろうな
俺ところんは似ている気がする
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ころんが案内してくれた部屋からは
男女の声がするし、ドアから照明の光が漏れている。
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ころんが返事をする前に、俺は部屋の中に飛び出して
中に居た男女にナイフを突き刺した。
※青side
声を出す暇もなかった
両親は悲鳴らしい悲鳴も上げずに
一瞬で
僕と同い年くらいの子にｺﾛされている
ﾌﾞｼｭ
ｸﾞﾁｬ
ﾋﾞｼｬ
さとみくんがナイフを刺して抜いてを繰り返すたびに
そんな音がして、僕のところまで血が撥ねる。
足にかかった。
生ぬるい
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目が離せない。
さっきまで笑って話してた人が
ｻﾂ人鬼に変貌するこの光景が。
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血まみれになったさとみくん。
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笑 っ て る …。
ｻﾂ人鬼が 、 笑ってる
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桜兎(おと)
桜兎(おと)
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