校長室を後にし、一同は静かな廊下を歩き出した 生徒会長・白鳥 翠が先頭に立ち、落ち着いた声で案内を始める
白鳥 翠
彼女が説明を続けようとしたそのとき、 廊下の奥からヒールの音とともに、 焦った声が響いた
?
全員が足を止めて振り返る。 向かってきたのは、綺麗な赤髪をした女性だった
名札には 『有栖川 佳奈(ありすがわ かな)』 と書かれている
白鳥 翠
白鳥がきょとんとした表情を浮かべる
有栖川 佳奈
有栖川 佳奈
その言葉を聞いた瞬間、白鳥は凍りついたように数秒沈黙し――
白鳥 翠
と情けない声を漏らした。額を押さえ、深くため息を吐く
白鳥 翠
それを見ていた幸斗が、くすりと笑った
如月 幸斗
如月 蓮夜
如月 幸斗
そのやり取りを見た白鳥は、慌ててこちらへ向き直り、深々と頭を下げた
白鳥 翠
後ろから追いついた有栖川も、 深く頭を下げながら言う
有栖川 佳奈
そのまま二人は足早に廊下の奥へと消えていった。取り残された一同には、何とも言えない沈黙が流れる
如月 不稲
如月 蓮夜
連夜が鼻で笑いながらポケットに手を突っ込む
如月 幸斗
幸斗は面倒そうにそう言いながら、 視線を外へやった
如月 蓮夜
如月 蓮夜
連夜がにやりと笑って言う
如月 幸斗
そう言いかけた幸斗の首に、連夜の腕が回る。軽く引き寄せられ、身体がよろめいた
如月 蓮夜
如月 幸斗
もがきながらも抵抗は弱く、二人はそのまま廊下の奥へ歩き出す
如月 不稲
不稲がぽつりと呟いた
誰に向けるでもなく、ただ事実を口にしただけのその言葉に、誰も返すことはなかった
コメント
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わぁぁぁ!!!首!?!?首なの!?!?肩とかじゃなくて!!!首なんですね!?!?ふっ...これであと100年は生きられるな...!(?)