相変わらず陽の腕をきつく掴んでいる堂珍
陽
(こんなのダメ…!)
陽
私は堂珍さんのマネージャーなんですよ?!
陽
私がキツく言い返せない立場だからって…おちょくるのやめてください!
堂珍
……
その言葉を聞いた瞬間 虚ろだった堂珍の目つきが鋭く変わった
堂珍
おちょくってなんかないよ。(グイッ
陽
きゃあ!
掴んでいた陽の腕を引っ張り 強引に自分の方へ引き寄せた堂珍
陽
いい加減にしてください!
堂珍
俺が冗談でこういう事言ってると思ってるの?
陽の目を真っ直ぐに見つめながらそう言った 堂珍
陽
だって…今までたくさんモテてきた堂珍さんからしたら…
陽
私なんてチョロい女ですよね?
堂珍
は…?俺の事そういう男だと思ってたんだ。
陽
いや、それは…
堂珍
俺だって分かってるよ。
堂珍
自分の立場も、マネージャーにこんな事しちゃいけないって事も…
陽
そうですよ…。困るのは堂珍さんですよ?
陽
それにお互いに仕事できなくなっちゃいます…
堂珍
俺の事嫌い?
陽
嫌いとかじゃなくて…
陽
私は堂珍さんのマネージャーです。それ以上でも以下でもないです!
堂珍
……。
堂珍
1人の男として見てもらえないんだ。
陽
それだけはダメです…