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飼い主さあああああああん!!(´;ω;`)
僕の記憶の中は
汚い段ボールのなかで
わんわん
キャンキャン
叫んでいたことだ
飼い主さん
飼い主さん
飼い主さん
飼い主さん
そう言われた時
僕は嬉しかった
自分でも何となく
捨てられたんだとわかっていた
だから
とても嬉しかった
犬
飼い主さん
飼い主さんは僕に名前を付けてくれた
それは
犬
シンプルだけど
こんなに愛情を貰ったのは
初めてだった。
飼い主さんは、いつも僕の隣にいてくれた。
一緒にご飯食べたり
一緒に寝たり
一緒に
星を見たり……
飼い主さんと見る星は
自分だけで見る星の
何倍も美しかった……
ある日
飼い主さんは、僕を車に乗せて
遠いところへ行こうとしていた
どこだろう
そんなことを思ってた
そしたら
警察の音が聞こえて
飼い主さんは、こういった
飼い主さん
飼い主さん
飼い主さん
何言っているんだろう?
でも、
飼い主さんが泣いてるのを見て
また、別れちゃうんだ……
って思った……。
また、飼い主さんは車を走らせた
後ろからは、
警察が来ている……
その時
飼い主さんは、スピードを上げて
橋から
飛び降りた……
そのまま
車はぺちゃんこになっていた
飼い主さんに呼びかける……
犬
でも、動かない
次第に、僕も意識がもうろうとしてきた……
倒れた……
でも、上を見ると
星が沢山だった……
この、星が飼い主さんと見る最後の星……
飼い主さん見てる?
とても綺麗だよ……
僕
飼い主さんに会えて本当に良かった……
ありがとう……
飼い主さん……。
END