kururu
昔から知ってた。
kururu
自分が何かよい行動を取ると、必ず誰か人が死ぬ。
kururu
だから、なるべくいいことはしなかった。
kururu
挨拶したことも、楽しいって思ったことも、興味が沸いたことも、恋をしたことも、約束を守ったことも、一度も無い。
kururu
普通でいたかった。でも、
kururu
普通じゃいられなかった。
kururu
だからずっといけないことをして、怒られて、人を守るの。
kururu
ずっと自分は正しいって言い聞かせてたけど、そんなの、全部デタラメ。
kururu
自分を守るためにいくつもの高くて、分厚い壁を作った。
kururu
人では来られないような、高く、分厚い壁を。
kururu
でも、時々それを超えて話しかけてくる人がいる。
kururu
だから、仲の良いフリをして、後から裏切る。
kururu
ぞうしないと...そうしないとって、そんなことしか思いつかない。
kururu
だから、あの人達にも、同じことをするの...
kururu
私のせいで誰かが死ぬなんていやだから。
kururu
自分のせいで誰かが泣くのが嫌だから。
kururu
自分のせいで誰かがおかしくなるのが嫌だから。
kururu
自分のせいで誰かが怒るのが嫌だから。
kururu
だから今日も人を裏切る。
kururu
そしてもっと完璧な壁を作る。
kururu
誰も越えられないような...高く、分厚い壁...を..
チカ
おっは~~~!!!
ロキシー
おはよう。
フレディ
おはよ。
モンティ
おは...(眠)
kururu
......
チカ
あれ??クルルちゃん寝てる???
kururu
...起きてる...
ロキシー
挨拶くらいはしましょ??
kururu
...ブンブン(首を振る)
フレディ
はぁ??「おはよう。」たった4文字だぞ??
モンティ
簡単じゃねぇか。
kururu
...ブンブン(首を振る)
チカ
...そういえば、クルルちゃんの「おはよう」とか、「おやすみ」とか聞いたことないかも...!??!!?
kururu
...プイッ
ロキシー
ムカァ...ちょっと!!挨拶くらいはしなさいよ!!!
ロキシー
ベシッ
kururu
......
フレディ
おい!!!ロキシー!?!?!?何してんだよ!!
チカ
ロキシー、ムカついたからって、流石にそれはちょっと...!!!
kururu
...び...ね
モンティ
...???どした???
kururu
九尾...の..狐の大量死..
クルルとロキシー以外
...え...?????
kururu
行かなきゃ...
kururu
...バイバイ...
kururu
フワッ ビューン
チカ
...えぇっ!??!?!?
フレディ
...??
モンティ
なんか幻を見た気が...??
チカ
ちょっ、ヤバいって!!!クルルちゃん飛んでったよ!??!?
フレディ
...??ク..ルル???
モンティ
誰だ??それ。
チカ
...ハ、ハァ??そんな冗談やめてよ...クルルちゃんじゃん...。ねえ、冗談面白くないから行こう...???なんか今夜は危ない気がするの...。
モンティ
いや、ほんとに誰だよ??それ。
フレディ
そうだよ。お前が冗談言ってるんだろ??
フレディ
早く部屋もどるぞ。
チカ
...ッッッ
チカ
...
モンティ
?????何してんだよ???
フレディ
早く行くぞ...???
チカ
...ゴ、ゴメン...用事思い出した...
チカ
言ってくる...。
モンティ
早く戻れよ??
フレディ
行ってら~~。
チカ
ハッ、ハッ、ハッ、クルルちゃん..どこ???
玉藻前
クルルなら、そこの方にいるぞよ。
チカ
...(綺麗な人...)
チカ
あっ、ありがとうございます..!!!
玉藻前
それにしても何を急いでいるんじゃい。
玉藻前
何か手伝えることは言ってくれんかえ??
チカ
...クルルという女の子を、探して欲しいんです。
玉藻前
...わかったぞよ。見つかり次第連絡するわい。すぐに見つけるからのう。
玉藻前
...どうしたらいいのかのう...知らせるしか...。
玉藻前
でも...何かワケありな感じだったしのう...
玉藻前
...ええいっ、もうどうなっても知らんわい!!!
玉藻前
ワシはあの子に伝えるのじゃ!!
クルルが九尾の狐であることを...!!