中学生最後の日、3年1組の教室前。
私は今、過去最大の危機に瀕している
いったい何があったかって?
湊
私の妄想イラストノートがみられているってこと!
しかもクラスの人気者で、私が少し気になっていた湊君
高校は別々なのでもう会えなくなってしまう
そんな寂しかったさっきまでの気持ちが吹っ飛ぶくらい焦っている
見間違いかと思って何度もほっぺたをつねりましたが現実でしたハイ。
なんでいるの?
なんでいるの???(2回目)
バックに入れ忘れていたことになぜ気づかなかった!? 引き出しの掃除さぼるからだバカ!!
なかにはいた痛い彼氏妄想図とか理想の旦那さんとか とにかく見られたらやばいものがたくさんある
極めつけにがっつり私の名前も書かれていて言い逃れできない
それを見られてしまった!
よりによって一番見られたくない人に!!
見られる→引かれる→軽蔑される→私 オワタ\(^o^)/
さようなら私の人生…15年しか生きてなかったけど楽しかったぜ…
湊
琴葉
琴葉
湊
琴葉
琴葉
琴葉
湊
つい じゃねーよ!なんで見ちゃうかなあ!? フツーに引き出しに戻しといてくれればなあ!?
絶対現実と妄想の区別がつかないヤバい奴って思われた…引かれた…
琴葉
終わった… クラスのみんなにばらされて本当に終わりだ…
湊
湊
琴葉
湊
琴葉
琴葉
じっと自分が描いた絵を見られるととてつもなく恥ずかしい
湊
琴葉
湊
湊
琴葉
じゃーな!勝手に見て悪かったな!
と言って湊君はカバンを持って教室から出て行ってしまった
好きだ、と自分に言われたような気がして放心していた
ちがうちがう、湊君は絵のことを言ってくれたんだ
……うれしかったな…
もう、会えないなんて、考えたくない
だけど もう会えない
私の中学生の初恋は、桜の花びらとともにひっそりと散った
湊
琴葉
家のチャイムが鳴り、ドアを開けたら高身長のイケメンがいました
ぱっちりとした目 ほっぺたにある小さなほくろ
背丈は違えども見覚えのある顔立ちだった
湊
琴葉
琴葉
湊
琴葉
湊
湊
琴葉
湊
琴葉
湊
琴葉
湊
湊
琴葉
琴葉
湊
琴葉
湊
琴葉
琴葉
湊
湊
湊
湊
琴葉
湊
琴葉
湊
琴葉
湊
湊
湊
琴葉
琴葉
湊
湊
湊
じゃーな!明後日の入学式でな!!
と言って湊君は去っていった
………
情報過多で、何が何だかもうわからない
パタン、とドアを弱弱しく閉めた
琴葉
これからどうしよう…
コメント
1件
とても素敵!!憧れる!