執事
修弥様、
塾の時間です。
塾の時間です。
修弥
うん
わかった。
わかった。
修弥
(はぁ…
自由に暮らしたいなぁ…)
自由に暮らしたいなぁ…)
修弥
(いっそ脱走しようかな…)
修弥
(お父様に言っても聞いてくれないし…)
修弥
(お母様は…もう…)
キィィィィィー ドンッ!
修弥
いってて…
父
純子!純子!
修弥
え?
お母……様…?
お母……様…?
修弥
(5年前
交通事故でお母様が亡くなった。)
交通事故でお母様が亡くなった。)
父
純子……純子……
修弥
お父様……
父
うるさい!
だまれ!
だまれ!
修弥
は、はい……
修弥
そうだ……
お父様はあのときからおかしくなってしまった…
お父様はあのときからおかしくなってしまった…
執事
修弥様。
行きますよ
行きますよ
修弥
わかった。
車の中
修弥
(外…
自分の意思で行ったことはない)
自分の意思で行ったことはない)
修弥
(禁止されているから)
獣翔
あははははー!
修弥
(俺も…
あんな風に……)
あんな風に……)
塾
先生
ここがこうで、こうなるわけです。
修弥
……
休み時間
修弥
はぁ…
獣翔
どうしたの~?
修弥
君は…
獣翔
俺のことはいいから~
お前なんかあったの?
お前なんかあったの?
修弥
俺実は○○(父の名)の子供なんだ。
獣翔
えっ?
この国の王の?!!
この国の王の?!!
修弥
(本当は言ってはいけないこと。)
修弥
(だけど関係ない。
もう決めた)
もう決めた)
修弥
(僕は脱走するって)
獣翔
そうなんだ
獣翔
そんで?
なんでため息つてたん?
なんでため息つてたん?
修弥
僕は王子の座から脱走するって決めたんだ
獣翔
へー
おもしろうだな
おもしろうだな
修弥
そう?
獣翔
そうだ。
俺にも手伝わせてよ
脱走
俺にも手伝わせてよ
脱走
修弥
え?
獣翔
お前の名前は?
修弥
修弥…
獣翔
修弥…
王子のお前が脱走したとなったらこの国で大騒ぎとなる。
王子のお前が脱走したとなったらこの国で大騒ぎとなる。
獣翔
その時に、一人でいるよりは二人でいた方が良いだろ
修弥
まぁ
獣翔
じゃ
決まりな
決まりな
修弥
わかった
君の名前は?
君の名前は?
獣翔
獣翔。
修弥
(よし。
決めた。)
決めた。)
修弥
(俺は脱走する。)