避けられない運命

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ 僕は生まれつき体が悪い いや、弱いと言った方が伝わりやすいか ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ 両親共々、僕を産んだことを酷く後悔しているようだった ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ 僕にとってはそれが酷く心臓を締めつけた すごく痛かった ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ でもある日、僕は光を見た。 ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

ﾊﾞﾀﾝｯ…

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…

相手のスマホを見

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ 下校時間 校門 ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

「午前0時の〇〇〇の丘公園の大きな木の下」

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ しばらくして …… ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

ﾋｭｩｩ…(冷たい風が吹き

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ 全神経を硬直させるほどの美しさのこの少年は 足音をほとんど立てずに近づいてくる ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ 息をすればするほど鼓動が早くなる 苦しい 辛いのに 見入ってしまう ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ その言葉を聞いた途端目の前が真っ暗になった ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ 全身の力が抜け 膝をつき唖然としていた ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ そこからは本当に記憶がないの ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ なんで私が女とバレたのか ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ それにあの子の名前…潤川… ニュースで見たことがあるあの名前… ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ あの子からは何か 不思議な雰囲気が出ていて どうしても目が離せなかった ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ いま私は何をしているのだろうか ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

起きたか

ｷｨｨｨ…(ドアを開ける音がし

ｺﾝｺﾝ…

「入れ」

ｷｨｨｨ…

✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎ 扉が開くとその先には あの子がいた ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─·✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎·─·⟡·✧︎ ここは、反社会組織が集まる場。 いわゆる反社会勢力。 我々は反社会勢力の中のトップワンに登るほどの権力を持ち、地位を持つ存在。 ✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─·✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎·─·⟡·✧︎ 貴方たちは他の人間たちとは違う 我々のボス…Mihairuと同様に。 貴方たちが今回選ばれたのは 偶然でも何でもない 運命だったのです。 ✧︎·⟡·─·✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎·─·⟡·✧︎

✧︎·⟡·─·✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎·─·⟡·✧︎ これから貴方たちは何も苦しい思いをすることはない。安心して表社会から逃げ出せる。楽をできる。 ✧︎·⟡·─·✧︎·⟡·─··─·⟡·✧︎·─·⟡·✧︎

ｻﾞｧｧｧｧｧｧ…