◤◢◤◢ 注 意 ◤◢◤◢
こ の 投 稿 に は 文 豪 ス ト レ イ ド ッ グ ス の 太 宰 さ ん と 中 原 さ ん の カ ッ プ リ ン グ 要 素 が 含 ま れ て い ま す 。
※ 微 腐 程 度 の 太 中
※ 太 宰 さ ん と 中 原 さ ん が 小 学 生 で す
そ れ で も い い よ ! っ て 方 は ど う ぞ .ᐟ
中也
だ、だざい

太宰
どうしたの?早く渡ろうよ。赤になっちゃう

中也
こわい…

太宰
え?

中也
あ…

太宰
中也…横断歩道渡るの怖いの?

中也
…

中也
ちょっと…ちょっとだけな

太宰
今までどうやって渡ってたの?

中也
お母さんと一緒に渡ってた…

中也
おれの家、学校から近いだろ…だから横断歩道渡らずに家に帰れたんだよ…

中也
でもお前の家はおうだんほどう渡らないと帰れないんだよな……

太宰
うん

太宰
ここの横断歩道渡らないと僕のいえにはいけないよ

中也
…

太宰
道戻って中也のおかあさんにつれていってもらう?

中也
……

太宰
言ってくれないと分からないよ、ちゅうや

太宰
じかんどんどんすぎて遊べなくなっちゃうよ

中也
は、はずかしいから無理!!

中也
もう小学一年生なのに……ひとりで渡れないのはおれだけ……!

中也
横断歩道ひとりで渡れないなんて、かっこわるいだろ…

太宰
そんなことない

太宰
こわいものなんてひとそれぞれなんだ。

太宰
ぼくは犬が怖い

中也
そう…なのか、?

太宰
噛みついてきそうでこわいもん

太宰
僕が犬こわいみたいに、みんな自分にとって怖いものがあるんだよ。おとなもそう

太宰
だから恥じることじゃない

中也
はじる…?

太宰
ふふ、はずかしいって意味だよ

中也
……おれ、おうだんほどう渡ってみる

中也
怖いものをこわいままにしたくねぇんだ。

中也
だざい、一緒に渡ってくれるか…?

太宰
もちろん!

中也
…

太宰
大丈夫?

太宰
もうすぐ青になるよ

中也
だいじょうぶ…大丈夫…っ

太宰
中也

太宰
手、つなごう

中也
え?…

太宰
ほら、青になっちゃったから早く手繋いで

中也
……お、おう…

大宰が前に出て、止まりそうになる俺の足を前に出させてくれる。
太宰
大丈夫だよ

心臓の音で止まっている車のエンジン音も環境音も聞こえなかったけど、それだけ聞こえたような気がする。
太宰
はい、ついたよ

中也
え?もうついたのか…?

太宰
早く感じた?

中也
あっという間だった…

中也
あの…太宰……ありがとうな

太宰
どういたしまして、

中也
まぁ…けっきょく一人で渡れなかったけど……

太宰
今はまだ怖いものはこわいものにしたままでいいんだ。少しずつなれていけばいいよ

中也
そう、か

太宰
さて、時間が無くなっちゃうからはやく行こうか

中也
だ…だざい

太宰
?

中也
また太宰のいえ遊びに行くとき…おうだんほどう、おれが渡れるようになるまでさ……

中也
また手つないでくれないか…

太宰
いいよ

中也
いたずらで離したりしないか…?

太宰
はなさないよ、何があっても

中也
……ほんとうに?

太宰
本当

太宰
こんなふうにね

中也
〜っ今は必要ねぇよ!//

太宰
ふふ、さぁ行こう

中也
ちょ!ちょっと手離せよっ!

太宰
いーやーだ。ぼくの家着くまで離さないよーだ!
