![〜Betrayal and friendship〜[完]](/_next/static/chunks/src/app/(default-layout)/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
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流星
…っ……
大吾
流星…？
流星
大吾？
大吾
流星…なのか…？
流星
僕は……
流星
流星…
流星
流星だよ…！、
大吾
じゃあ…なんで踏切に飛び出した？
流星
えっ？
大吾
閉まりそうな踏切に飛び出したんだ。
大吾
俺が急いで止めたけど
大吾
お前、気失ってたんだよ。
流星
僕は…そんなこと……
大吾
知らないのか？
カンカンカンカン…
大吾
流星…！！
タッタッタッ…
ガシッ…
流星
うっ……っ…
バタバタ…
大吾
っは……
電車の手前で流星を引き戻した。
大吾
お前……
大吾
何やって……
流星
っ………
流星
…
大吾
流星…？
大吾
おい、大丈夫か…！？
流星は気を失っていた。
コツッ…コツッ…
恭平
あれ…？
恭平
大吾？
恭平
何してんのー？
大吾
いいとこに来た。
大吾
きょーへい…！！
大吾
ちょっと…！！
恭平
なに…？
恭平
どしたー？
大吾
流星が気失って…
恭平
えっ！？
恭平
ほんとだ…
大吾
恭平力持ちだろ？
恭平
まぁそうだけど…
大吾
おんぶ。
恭平
え、今？
大吾
よろしく。
恭平
えぇー？
大吾
流星が倒れたんだぞ？
恭平
はいはい。
恭平
大吾って、ほんと流星に過保護だよな。
大吾
はっ？
流星
恭平が？
大吾
あぁ。
流星
そう…なんだ……。
流星
……ねぇ、大吾。
大吾
ん…？
流星
僕の病気って…どうやったら治るのかな…。
大吾
それなら、もう心配ない。
流星
…えっ？
大吾
これで全てを終わりにしよう。
流星
ねぇ、大吾。
流星
これ…どこに行ってるの？
大吾
それは秘密な。
大吾
怖がられると嫌だし。
和也
大丈夫だ。俺らが着いてるからな？
丈一郎
安心しろー。俺の安全運転で連れてったる。
恭平
俺らに任せとけ。
流星
……うん。
大吾
流星、おいで。
流星
えっ…ここ…？
たどり着いたのは廃ビルのようなところの
屋上だった。
しかもそれは結構高め。
7階…8階ぐらいか…
流星
なにこれ…
大吾
流星、難しいことは言わない。
大吾
ここから飛び降りろ。
流星
へ…？
大吾
いいから。
大吾
それがお前の多重人格が治る方法だ。
流星
いや…ここから飛び降りるって…
流星
死ぬに決まってんでしょ…！
大吾
大橋さんから聞いたんだ。
大吾
決まった日の決まった時間があって
大吾
その日が満月なら飛び降りると
大吾
なんでも病院が治る
大吾
そういう言い伝えが昔からあったんだよ。
流星
言い…伝え…？
和也
そう。
和也
あっちの方見てみて。
流星
……あ。
昼だからか見えにくいけど
うっすらと見える月は丸い満月だった。
大吾
よし、飛べ流星…！
流星
無理だよ…！
流星
なにせ、僕高所恐怖症なんだから…！
大吾
助かる方法はこれしかないんだよ…！
大吾
大丈夫だ。下にはあいつらが待ってる。
流星
死ぬ可能性は…！？
大吾
普通なら確実に死ぬが
大吾
この場合は特別だ。
大吾
うーん…そうだな…
大吾
50%だ。
流星
…！？
流星
無理だって…！
大吾
わかった。
大吾
じゃあ俺も一緒に飛んでやるから。
流星
いやっ…なんで大吾まで…！？
大吾
お前が行こうとしないなら仕方ない。
大吾
ほら。
大吾が僕の手を握る。
大吾
せー…のっ。
バサッ…
俺は大吾と一緒に、
高いビルの屋上から飛び降りた。
空めがけて。
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