ん?
えっ
私の........名前?
聞き間違いに違いない
うん絶対そうだ
竜胆が私なんかを覚えているはずがない
私を何とも思ってないから
回想シーン
竜胆
別にお前に興味無いし
知ってるよ
陽茉莉
新しい抗争があるんでしょ頑張ってね
竜胆
うん
こんなにも彼にへばりついてるのに
冷たくあしらうだけで殴ってきたりはしない
そんな彼に私は昔少し期待をしていた
抗争の翌日
少年院に竜胆が入ったと聞いた
その時私は
離れる運命だと
私は感じてしまった
そこから私はもう関わらないように
学校に行って
大学に行って
それなりの会社に就職して
平凡に生きていた
もう彼を忘れることができると思ってた
出来ない
そして今私は
また会えた運命にびっくりしているのだ
竜胆
元気にしてるか?
やっぱり彼は私を覚えているのだ
陽茉莉
うんまぁまぁかな
髪型と服装が変わっただけで
彼の顔は変わらずに綺麗だった
今年30歳になるはずなのに
陽茉莉
竜胆は?
竜胆
ぼちぼち
彼の顔は
どこか嬉しそうな顔をしていた
そんな顔をしないで欲しい
期待してしまうから