ゴースト
ぅえぇえい
ゴースト
スタートッッッ
棪堂 哉真斗
とりあえず軽く自己紹介でもしようぜ
焚石 矢
俺は焚石矢だ
桜 遥
さ、桜…遥
棪堂 哉真斗
俺はどっちも知ってるからいーな
桜 遥
そ、そういや…俺ってここに来てよかったのか…?
焚石 矢
ああ
桜 遥
?!
焚石 矢
屋上でお前たちの話が聞こえた時
焚石 矢
思い出したんだ
焚石 矢
お前は風鈴が変わってることを知らずに来た
焚石 矢
それに興味が湧いただけだ
桜 遥
そ、うなのか
桜 遥
(まだ慣れねぇな)
棪堂 哉真斗
あ、そうや桜よぉ
桜 遥
なんだ?
棪堂 哉真斗
風鈴の奴らの連絡先、全部消しとけよ
桜 遥
そのつもりだ
焚石 矢
待て
焚石 矢
梅宮だけは残しておけ
桜 遥
梅宮…?!
焚石 矢
ああ
棪堂 哉真斗
なんでだよ焚石
焚石 矢
アイツなら必ず桜を取り戻そうとしにくる
焚石 矢
そのときのためだ
桜 遥
ああ…
棪堂 哉真斗
(やっぱり、俺って…)
桜 遥
(そのつもり…とは言っても、)
桜 遥
(やっぱり、アイツらは変わらねぇんじゃねぇか?)
桜 遥
(いや、確信なんてないだろ)
桜 遥
(もういいんだ)
桜 遥
(これ…十亀も消したほうがいいのか?)
桜 遥
(バレたらなにされるか分かんねぇし、一応…)
桜 遥
(って、十亀から一通来て…)
自分を押し通せなくて、ごめんね
桜 遥
(はは…なにを今更)
桜 遥
(その時動けなきゃ意味ねぇってのに…w)
桜 遥
(消すか)
その頃、風鈴は
十亀 条
梅宮
梅宮 一
十亀?まだ帰ってなかったのか?
十亀 条
うん…ちょっと相談したいことがあってさぁ…
梅宮 一
どうしたんだ?
十亀 条
桜のことなんだけどねぇ
十亀 条
桜…連れて行かれるときにハンドサインで『助けて』って…
梅宮 一
?!
梅宮 一
桜が?!
十亀 条
うん…
十亀 条
でも、俺以外みんな気づいてなさそうでぇ
梅宮 一
そうか…
十亀 条
俺ッ、あの時わかってたのに…ッ
十亀 条
助けれたのに、
梅宮 一
大丈夫だ、十亀
梅宮 一
俺達がなんとかする
十亀 条
達…?
梅宮 一
ああ!俺達が必ず桜を救ってくる!
梅宮 一
だから、安心しろ十亀
十亀 条
ふふっ…
十亀 条
ありがとねぇ、梅宮
梅宮 一
おう!
十亀 条
でも、俺達獅子頭連も、力になるよ
梅宮 一
いい、これは風鈴の問題だ
十亀 条
ううん、桜は俺の恩人だ
十亀 条
恩人がピンチかもってときに動かないなんて
十亀 条
ダサいって、桜に怒られちゃうよぉ
梅宮 一
…!
梅宮 一
そうか、
梅宮 一
そうかそうか
十亀 条
?どうしたのぉ?
梅宮 一
いや、嬉しかったんだ
梅宮 一
桜が人の恩人になれてたことが
梅宮 一
人を動かせるまで良いやつだって分かったことが
十亀 条
…ははっ、なんだそんなことかぁ
梅宮 一
でも力を貸してくれるにしても獅子頭連にはどう説明するんだ?
十亀 条
全く、梅宮はバカだなぁ
十亀 条
連絡なんて、もう終わってるよ
十亀 条
ちょーじも、有馬も、鹿沼も、佐狐も
十亀 条
みんな梅宮達に力を貸す気だよぉ
梅宮 一
そんな…いいのか?本当に
十亀 条
うん、俺達だって梅宮や桜がいなきゃとっくに腐れきってた
十亀 条
改めて、あの時は俺たちを助けてくれてありがとう
梅宮 一
…
梅宮 一
どうってことねぇよ!
十亀 条
(待っててよ桜)