テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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君が死ぬことを願っていた

第9話 - 誉の変化

1,735

2023年02月08日

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#一次創作

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#創作

#恋愛

#学園

あふろー

天城真紘

え…まずは清水寺からでしょ

朽葉慎之介

銀閣寺だろ。その方がたくさん回れる

羽島万里

一発目は下鴨神社しかないよ

天城真紘

うわ…みんなバラバラだし

天城真紘

だから一緒のグループは嫌だったんだ

羽島万里

はいはい弱音吐かなーい

羽島万里

自由行動の時の計画は今の時間で決めないといけないんだから

羽島万里

パッパと決めよ

朽葉慎之介

それはそうだな

羽島万里

じゃ、下鴨神社決定ということで

朽葉慎之介

おい

天城真紘

……もう嫌だ…

天城真紘

誉…何か言ってよ

美園誉

……

誉はボーっとしてたが、真紘の言葉でハッと我に返った。

美園誉

…お！おう

美園誉

伏見稲荷大社だっけ？

天城真紘

全然聞いてないよこの人…

天城真紘

（ていうか、今日あんまりウザ絡みしてこないし、なんなんだよ…）

天城真紘

（…ま、嬉しいけど）

美園誉

あ？やんのか

朽葉慎之介

はぁ？やってやろうじゃねえか

天城真紘

（また始まったし…）

天城真紘

（やっと本格的に話し合いが進んできたと思ったら＿＿）

美園誉

だーかーら、なんでお前は真紘と部屋一緒なのが前提なんだよ！

天城真紘

（しかも、自由行動の計画って言ってんのに、部屋割りの喧嘩になってるし）

美園誉

俺と万里と真紘。はい部屋割り終了

朽葉慎之介

あ？誉は女子部屋だろ

朽葉慎之介

お前は女子と夜の修学旅行でも行ってろ

美園誉

あーごめんね、慎之介はチ○コキンキンなんだっけ

朽葉慎之介

てめぇ、マジころ＿＿

真紘は慎之介の腕を掴んで止めた。

天城真紘

まあまあ、落ち着いてってば

天城真紘

（朽葉は誉の前だと性格変わるんだよなぁ…）

美園誉

ほんっとにムカつくなぁ慎之介！

羽島万里

こっちも落ち着いてよ

美園誉

バカ童貞！早漏！

朽葉慎之介

あぁ"！？

天城真紘

（下ネタしか出てこないのかな…）

羽島万里

もう仕方ないなぁ

羽島万里

俺、修学旅行に必要なものとか諸々買わなきゃなんだよね

羽島万里

だから来週のテスト終わってからの週末、みんなで買い物いこ★

天城真紘

…えぇ＿＿

天城真紘

（また誉と一緒…？絶対ヤダ……）

そう思いながら、真紘は誉の方を見た。

天城真紘

…！

そのとき、2人の視線がパチッと合った。

美園誉

…

誉はスっと真紘から目を逸らした。

天城真紘

（…は？）

天城真紘

（いつもは｢俺がイケメンだからって見つめんな｣とか言ってくるのに……）

天城真紘

（なんなんだよもう＿＿）

キーンコーンカーンコーン

テスト最終日、終わりのチャイムが鳴り響く。

天城真紘

（…よし）

先生

終了ー。ペン置けー

先生

じゃ、後ろから回収してこい

帰りのホームルームが終わり、みんな散り散りに帰り始める。

天城真紘

（やっとテスト終わったぁ〜！）

朽葉慎之介

お疲れ、真紘

天城真紘

お疲れ

天城真紘

……

天城真紘

慎之介

朽葉慎之介

あっ、

朽葉慎之介

名前…！

慎之介の顔はぱあっと明るくなった。

天城真紘

き、気づいても気付かないふりしてよ

天城真紘

恥ずいじゃん…

朽葉慎之介

そ、そういうもんか…？

天城真紘

そういうもん！

そのとき、ずしりと真紘の上に大きなものがのしかかった。

天城真紘

わっ…

美園誉

真紘、テストお疲れ

美園誉

今回も赤点ギリギリコースか？

美園誉

それとも遂に赤点に昇格か？

天城真紘

（うるさい…）

天城真紘

誉…ほんとにバカにしないでよ…

真紘は横を向いて誉の顔を見た。

天城真紘

（うわ、意外と距離近＿＿ッ！）

すると、誉はバッと真紘から離れた。

美園誉

…ッ！お、！

美園誉

…お前が馬鹿なのは変わんねーけどな！

美園誉

どう努力してもお前は俺に敵わないんだからさ！

天城真紘

わかってるよ…

天城真紘

あ、でも……

美園誉

…？

天城真紘

この前誉が教えてくれた勉強法…すごい頭に定着した気がする

天城真紘

ありがとう

真紘は誉に笑顔を向けた。

天城真紘

（あれ、誉に向けて笑うなんていつぶりだろ＿＿）

天城真紘

（でも最近の誉は優しいような…）

美園誉

…ッ！？！？

　誉は目をまん丸くさせて数歩後ずさった。

天城真紘

…え

朽葉慎之介

どうしたんだよ…

美園誉

…っ、真紘の！

天城真紘

…俺の？

美園誉

肩にゴキブリ！！！！

天城真紘

え"

誉はそう言い捨て、教室から出ていった。

天城真紘

うそ！ヤダヤダ！虫無理！

天城真紘

慎之介！とってぇ！

朽葉慎之介

…ゴキブリなんていねーけど

天城真紘

………

天城真紘

…………………

天城真紘

（一瞬誉に心を許しそうになった俺、死ね）

週末。誉は駅前でみんなの集合を待っていた。

美園誉

（最近、なぜか真紘の前だと調子が狂う）

美園誉

（昨日の笑顔とか不意打ちだろ）

美園誉

（アイツ、他のやつにあんな顔向けてんの…しっぽとか振ってんの）

美園誉

（いやいや、俺が飼い主だし！！）

天城真紘

あ、誉…

私服姿の真紘が誉に話しかけた。

美園誉

はよ

美園誉

（ビビったぁ…）

天城真紘

おはよう

天城真紘

羽島とか慎之介は？

美園誉

まだ来てねーけど…

美園誉

（慎之介呼び……慎之介まじ殺す）

ピコンッ…ピコンッ…

そのとき、2人同時にスマホの着信音が鳴った。

天城真紘

…？

美園誉

え…

天城真紘

うっそ…

2人はメールを確認し、同時に声を出した。

天城真紘

慎之介、来ないって

美園誉

万里来れないって

美園誉

…は？

天城真紘

えっ

美園誉

（ってことはこいつと俺、今日は2人だけってこと…？）

君が死ぬことを願っていた

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5件

ふぅ！最高ですね

誉が少し丸くなってて嬉しい

あふろー

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