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先生が好き。

第1話 - 先生が好き。

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2018年10月20日

#恋愛

勝利

つばさ

私の名前は倉崎つばさ。

つばさ

天野原高校の２年生女子。

つばさ

今日もいつも通りに
登校中。

あい

つーばさー！
おっはよー！

らいが

よっ！

つばさ

二人とも、おはよう。

つばさ

（相変わらず元気だな。）

らいが

どーした？

あい

何か元気ない？

つばさ

え？
そんなことないよ。

あい

そっか。

あい

早く行かないとＨＲ
始まっちゃうよ！

つばさ

そうだね。
行こっか。

あい

早く行かないと
先生に会えないしね〜w

つばさ

なっ！

あい

もう。
顔赤くしちゃって〜。

つばさ

ちょっとあい！

あい

ごめんごめん。

つばさ

からかわないでよね！

あい

本当は嬉しいくせに！

つばさ

そ、そんな訳ないでしょ！

あい

もう、素直じゃないなぁ。

つばさ

もう！

らいが

おいお前ら。

あい

え？

つばさ

どうしたの？

らいが

あと３分だぞ！
ＨＲ。

つばさ

え？

あい

あー！

つばさ

ヤバイヤバイ！

あい

急がなきゃ！

らいが

まったく。はぁ〜。

ＨＲ１分前

つばさ

はぁはぁ。

あい

何とか間に合った。

らいが

何で俺までこんな目に。

つばさ

それじゃあ、また後でね！

あい

うん！

らいが

おぅ！

つばさ

はぁ、疲れたー。

優里

大丈夫？

つばさ

うん。何とかね。

優里

間に合って良かったね。

つばさ

ホントだよ。

優里

あ、もう始まるから
席戻るね。

つばさ

うん。後でね。

真澄先生

はい。
皆席について。

真澄先生

ＨＲ始めますよ。

つばさ

（先生。かっこいい♡）

真澄先生

ん？

真澄先生

どうした？倉崎。
具合でも悪いのか？

つばさ

あっ！
いえ、大丈夫です。

真澄先生

そうか。
具合悪くなったら
早めに言えよ。

つばさ

はい。

あっという間に昼休み

つばさ

あ、いた。
あい！らいが！

あい

お、いたいた！

らいが

よぅ！

つばさ

お昼食べた？

あい

未だだよ！

らいが

お前を待ってたんだよ。

つばさ

そうなの！
ありがとう。

あい

ほら行こう！

らいが

そうだな。

つばさ

行こっか。

あい

結構混んでるね。

らいが

そうだな。

らいが

さっさと食って戻ろうぜ。

つばさ

そうしよっか。

お昼終了

あい

美味しかったね。

らいが

やっぱ食堂のは旨いな！

つばさ

そうだね。

優里

つばさ！

つばさ

えっ。優里！

つばさ

どうしたの？

優里

一刻も早く
知らせようと思って。

つばさ

えっ。何を？

優里

先生にこの手紙、
預かってきたの。

つばさ

先生って？

優里

やだな。
真澄先生だよ。

つばさ

えっ！嘘。

優里

こんな事で嘘言わない。

つばさ

そうだよね。

あい

それじゃあ、私達は
先戻ってるね。

らいが

じゃあ、後でな。

つばさ

うん。ごめんね。

あい

いいって。後でね。

優里

読んでみたら？

つばさ

…うん。

手紙の内容倉崎　つばさヘ急に済まない。大事な話があるんだ。だから、今日の放課後に体育館の裏に来てくれ。よろしく頼むぞ。寺崎　真澄より

優里

へぇー。

つばさ

大切な事って何だろう。

優里

さあね。

つばさ

うーん。

優里

まぁいいじゃん！

優里

ま、確かに伝えたよ！

つばさ

うん。ありがとう。

優里

いいって。

優里

さ、ウチらも戻ろ！

つばさ

そうだね。
戻ろっか。

お昼休み

優里

つばさ。

つばさ

（大事な話って何？
どうして私なの？
私何かしたかな？）

優里

ちょっとつばさ！

つばさ

あっ。何？

つばさ

どうしたの？

優里

もう。
昼休みだよ。

つばさ

ホントだ。
気づかなかった。

つばさ

ごめんね。

優里

まぁ、大体
予想はつくけどね。

優里

手紙のことでしょ？

つばさ

うん。
何か気になって。

優里

ま、いいんだけどね。

優里

息抜きしよ！

つばさ

そうだね。

優里

グラウンド行こ！

つばさ

何するの？

優里

勿論、テニスだよ！

つばさ

いいね。
やろやろ！

１５分後

つばさ

ふぅー。
疲れたー。

優里

久しぶりに動いたよ。
あと５分か。

つばさ

そろそろ戻ろっか。

優里

うん。

教室

優里

付き合ってくれて
ありがとね。

つばさ

こちらこそ。
心配してくれて
ありがとう。

優里

気にしなくていいって。

優里

そろそろ帰り学活
始まりそうだね。

つばさ

そうだね。

優里

じゃあ、席戻るね。

つばさ

うん。後でね。

優里

うん。

帰り学活

真澄先生

帰り学活始めるぞ！

つばさ

（先生。）

真澄先生

今日は委員会が…

つばさ

（どうして私を
呼び出したのかな？）

真澄先生

倉崎、聞いてるか？

つばさ

は、はい！

つばさ

聞いてます。

真澄先生

まったく。
ちゃんと聞いてろよ。

つばさ

はい。すみません。

真澄先生

じゃあ、日記
書いた人から今日は
解散にします。

真澄先生

では、始めてください。

つばさ

（何書いたらいいかな？）

つばさ

うーん。

優里

何書くか決めた？

つばさ

全然。決まらない。

優里

手紙の事書けば？

つばさ

うん。そうする。

つばさ

ありがと。

優里

いえいえ。

放課後

つばさ

体育館裏か。
こっちだったかな？

真澄先生

おっ、倉崎。

真澄先生

良く来てくれたな。

真澄先生

急に呼び出して
済まなかった。

つばさ

いえ。
私は大丈夫です。

真澄先生

そうか。
なら良かった。

つばさ

………

真澄先生

………

真澄先生

あの、

つばさ

あの、

つばさ

あ。

真澄先生

済まない。
どうした？

つばさ

いえ。
何でも無いです。

真澄先生

じゃあ、話していいか？

つばさ

はい。

真澄先生

率直に言う。
倉崎、お前が好きだ。

つばさ

えっ？

真澄先生

いつも明るくて
前向きで、友達に
優しくしてるお前を見て、綺麗だと思ったんだ。

真澄先生

それに、お前時々
悲しい顔をするんだ。

真澄先生

それが凄く、
放っておけない。

つばさ

あの、えっと。

つばさ

有難う御座います。

真澄先生

いや、良いんだ。

真澄先生

本当の事だから。

つばさ

えっと、私も。

つばさ

いつも楽しそうで、
周りを暖かく
包み込んでくれて、

つばさ

こんな私でも
心配してくれる
そんな先生が。

つばさ

ずっと好きでした。

真澄先生

っ！

真澄先生

そう…だったのか。

つばさ

はい。

つばさ

怖くて言い出す事が
できなかったんです。

真澄先生

俺も同じだ。

真澄先生

お前に嫌われるのが
怖くて言えなかった。

真澄先生

お前の気持ちにも
気付いてやれなくて
本当に済まない。

つばさ

いえ、いいんです。

つばさ

気持ちが知れて
良かったです。

真澄先生

あぁ。そうだな。

真澄先生

えっと、お、俺と

真澄先生

付き合って欲しい。

つばさ

はい。

つばさ

これからも、
お願いします。

真澄先生

あぁ、任せとけ。

つばさ

はい！

真澄先生

まったく。
泣くなよ。

つばさ

ごめんなさい。

真澄先生

周りに誰も居ない時は
敬語じゃなくても
いいんだぞ。

つばさ

うん。

真澄先生

頼んだぞ。

つばさ

うん！

つばさ

ありがとう。先生。

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