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ある年の春の日
新たな階段を1つ上る 多くの入学生や社会人を迎える 大きな満開の桜
1つ1つの小さな芽が咲いてくる 姿は美しく
地に去っていく姿も 美しき桜
きっと皆大好きな花であろう
だけど、私は桜が苦手だ
桜が咲く度 散る度に
自身の命の灯火が 消えていくのが伝わるから
桜さん。 どうかどうか ゆっくり咲き ゆっくり散っていって
どうかあの人と過ごせる時間が 少しでも永くなりますように。
いつもの朝が来る
いつもの辛い日常が。
母
母
陽菜
母
毎日聞く母の声と 同じ言葉
母
母
陽菜
毎日同じ言葉を放ち 母は仕事に行く
そして、私は 1人でつまらない一日を過ごす
陽菜
こんなつまらない日常を
私は生まれた時から 心臓が悪かった
そのお陰で入退院を繰り返し
そして、現在17歳になる頃には 家での療養になった
陽菜
陽菜
学校にはしばらく行けていない
課題はもう終わったし 家にある本は何度も読んだ
寝るか、これからの事を ぼんやりと考えるだけ
陽菜
陽菜
そう願っても 私の心臓は良くならない
きっと退屈な日常を 過ごしながら
この命が消えゆくのを 待つだけ
陽菜
なんて叶わない願いを 口に出す
陽菜
陽菜
陽菜
ふとカーテンで閉ざされた窓を見た
陽菜
陽菜
恐る恐る閉めようと カーテンを開けた
開けるとそこには
陽菜
真っ黒なフードを被った 男がそこに居た
心臓が冷たく凍りそうな程の 冷たい低い声
本で見たことがある 死神が目の前に居た
どーでした?
『白いキャンパスに色付けを』と 並行して投稿します
んじゃ感想と❤よろピクミン