神
また、仲間が壊れてしまった
神
あぁ、ついにあの方も狂われてしまったのか
神
次は誰だ?私か?其方か?
神
もう下界の地も荒れ果ててしまった
神
我が子らも我らに怯えるようになってしまった
神
あぁ、なんと嘆かわしいかな
神
時とは無情な物だ
神
そもそも我らに心があるのがいけないのでは?
神
だが、それで子らの願いを叶えるのは些か、、、
神
ではどうすればいい?!
神
もう人界は困窮し、大地の神も疲れております
神
このままでは、、、
神
皆で神殺しだ
神
それしかないのですか?
神
、、、幾年ととってきた最後の手
神
尊敬するあの方も、同じ時を過ごした友も、この手で殺し殺されなければならないと、、、?
神
我が数多の神々を屠ってきたが、我の自我も削れてきている。我はそう長くは持たない
神
そんなっ!?誰が貴方様に牙を向けることが出来ましょう?!
神
…神殺しと言っても、下界に降りるのは時間を要します。無理に下界に降りようとすれば我々の神格が……
神
そうだ。一体誰が我等を殺せるというのですか!
神
子供達だ
神
なっ?!
神
子に神を、殺させると、、?!
神
我らが生み出した存在に殺されるとは、、、
神
初めは我が行こう
神
気に留めた赤子に神の__を与え、神威に耐えうる身体にさせるのだ
神
そして、心身共に疲れ干て、干からび、破壊することしか出来なくなった神を殺させると?
神
なんと惨い、、
神
しかしこれしか手は無いのだ
神
同胞を滅せば、今度は我らが摩耗し、敵味方の判断が付かなくなる
神
無限とも言える時を、それでは過ごせない
神
そして神はまた生まれる。司る根源がある限り、また生まれ、また疲弊する
神
然し、子らは違う。例え__を与えられても、細胞が耐えられず、長い時を生きることになるが必ず終わりを迎える
神
その代わりに、願いを叶えよう
神
長い時を経て世界を見渡し、その時に願う思いを叶えてやろう
神
神の名をもって、その願いを必ず叶える
神
それが、対価だと、、?
神
そうだ
神
それしかないのか…
神
なんて哀れな子供たち……
願わくば その旅路に光が多からんことを