なんやかんやあって寝る時間
碧
…(寝てます)
紫織
(碧って、寝息聞こえないんだよな〜)
紫織
(お陰で静かすぎて逆に落ち着かないや)
紫織
……
紫織
(そういえば)
紫織
(私達が初めて出会ったのって、何時だっけ)
紫織
(確か……)
確か、幼稚園生の時だ
碧
……(黙々と砂山を作ってる)
紫織
ねっ!何してるの!
碧
ッ!?
碧
あ、砂山を作ってる……
1人で黙々と砂山を作ってる碧に興味を持って話しかけたんだ
紫織
ふーん
紫織
ねえ!私も作るの手伝って良い?
碧
へぇっ!?
碧
い、いいよ……?
紫織
やった!
紫織
大っきいの作ろうね!
碧
う……うん?
碧
楽しくないかもしれないけど……いいの?
紫織
全然いいよ!
紫織
一緒に砂山作って、
紫織
たくさんお喋りして
紫織
えっと……?
紫織
名前って……
碧
あ、碧だよ
紫織
碧ちゃんか!
紫織
碧ちゃんの事を知って
紫織
仲良くなりたいな!
碧
…!
碧
うん
碧
私も仲良くなりたいな
紫織
へへ!
紫織
私、紫織!
碧
紫織……ちゃん
碧
よろしくね!
紫織
うん!
こうして私達は雑談しながら、砂山を作った
楽しかった
時間を忘れ、喋り、作り続けた
いつの間にか5時になっていて
紫織!
碧!(同時)
碧
……あ
碧
お母さんだ……
紫織
そういえば、もう暗くなって来てる!
紫織
気づかなかった
碧
うん、そろそろバイバイだね
紫織
うん!
紫織
バイバイ!
私達はそれぞれのお母さんの所に向かって行った
1m離れた瞬間に異変は起こった
紫織
……うッ
碧
……ッつ
私達は同時にうずくまった
紫織
……たい、よ、苦しい……
碧
ハアッ、ぅ、いた……い
あの時は死ぬと思った
それぞれのお母さんが私達に急いで駆け寄った
その時、本能で
碧の近くに行けば治ると
そう思った
紫織
碧……ちゃん
私が近づくと
碧
紫織……ちゃん
碧もまた、近づいた
お母さん達は、心配しながらも私達の行動を止めはしなかった
そして私達の距離が1m以内になった途端
紫織
あ、れ?痛くない……
碧
苦しくも……無い?
私達の症状が治ったのだ
お母さん達は驚いていた
そして、私達を病院ではなく、
神社に連れて行った