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「化け物」
「死神」
「悪魔」
そう呼ばれている とある1人の男の子の物語─
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目を覚ますと静かで薄暗い 部屋が目に映る
自分の手には手袋が 首には鎖で繋がれた首輪がついている
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この風景にどこか安心している自分がいる
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毎日毎日窓の外を眺めては そんなことを思っている
この部屋ではこれくらいしかできることがない
ぬこ
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俺は猫に近づき撫でる
ぬこ
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反対の手で触れると猫は灰のようになって消えていく
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「俺は人間なのか」
毎日思っている
周りの人からは散々なことを言われてきた
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俺の過去について少し話そう
この世界は
能力のある「能力者」
能力のない「無能力者」
の2つに人々がわかれている
僕の両親は無能力者だ
能力者の中でも
能力で「人々を守る者」
「人々を傷つけ悪行をする者」
そして
「普通に無能力者と共に暮らす者」
の3つにわかれている
俺は無能力者側の人間
「だった」
何がきっかけなのかは分からないが中1のとき急に能力が出始めた
それに気づいたのは家族と夕飯を食べているときだった
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まざー
まざー
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そう言って器に触れた瞬間
パリーン
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まざー
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まざー
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まざー
まざー
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こんなことが何回も続き俺は病院へ連れていかれた
どくたー
ここには医者と母しかいません
まざー
どくたー
まざー
どくたー
まざー
家に帰っても会話はない
手袋をつけられ別の建物へ連れていかれる
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まざー
返事もしてくれない
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まざー
返事はしてくれないがトイレにつれていってくれる
そこの道中で飼っている犬に会った
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頭を撫でたとき
まざー
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僕が手を離した時にはもう遅かった
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まろが血だらけで倒れている
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まざー
困惑している俺を母は無言で強引に建物までつれていく
そして部屋にいれられ鍵をかけられた
まざー
まざー
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俺は自分の能力は知らなかった
だからなんでこうなったのかも当時はわからなかった
ご飯は前日の残飯が朝に出されるだけ
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そう思いながら少しずつ食べる
そんな生活が1ヶ月続いた
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この部屋にはテレビもスマホもない
「俺が壊してしまった」から
1年経ったある日─
「事件は起こった」