〜音色〜

トントン

私の名前は

坂井奏詠

入学したてのピカピカFJK

音楽が大好きでいつも聞いてる！

小学生の頃は親にバレーやらされてて

部活もバレーだったけど

中学の時は吹奏楽部入った！

パートはフルートだった！

大好き過ぎて、小学校の頃から貯めてたお金で

フルート買っちゃったw！

そして私は今

亦野高等学校にいる！

昔吹奏楽部が強くて全国でも１位２位を争えてた

強豪校！

今は吹奏楽部についてはあまり聞かないけど、

多分変わらず強いと思う！

早く部活動見に行きたいなぁ…

笑顔、

笑わなくちゃ

笑顔じゃないと、

また嫌われる

数年前

それは中学の頃の出来事

長い部活が終わって帰ろうとしてた時

下駄箱の反対側から私の話をしていた同級生の声

私は小学校の時からあんまり周りの目を気にしないタイプだった

なんなら好奇心が強い子だった

だけど表情が固いと散々言われてきた

「少し笑顔を作ってみたらどうだ？」

「ずっと真顔なのは良くないよ」

「周りの子と仲良くなるためには笑顔じゃないと」

別に気にしてなかった

だけどそれが一変したのはこの日

目障り

そう、この一言

ナイフが心臓を突き刺さったみたいな痛みだった

この日初めて周りに思われてることを自覚した

目障り

色んな意味があると思う

だけど、わかったんだ

この目障りの意味を

つまらない

面白くない

きもい

おかしい

一緒にいたくない

これがあの目障りの意味

この日から毎日笑顔を作る練習をした

ずっと

ずっと

鏡の前で

散歩してる時

買い物してる時

授業を受けてる時

部活動の時

ずっと

笑顔を作った

...

あれ、

笑顔ってこんなに苦しいものだっけ。

まぁいいか

これで目障りじゃない

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