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澪旺と一緒に門を出た───
横野 晴美
澪旺♡
山川 澪旺
晴美…
学校まで押し掛けてくるんだ…
横野 晴美
あら…お遊びのお嬢さん
横野 晴美
ごきげんよう
山川 澪旺
なんでここにお前がいるんだよ
横野 晴美
澪旺の家に行くから一緒に行こうと思って
山川 澪旺
は？
横野 晴美
どいて！
ドンッ！
軽く押し退けられた私はふらつく
ガシッ！
山川 澪旺
大丈夫か？
横野 晴美
ｯﾁ…
山川 澪旺
お前と帰る気ねぇから
横野 晴美
照れてるの？
山川 澪旺
は？
片瀬 萌愛
私帰りますね…
横野 晴美
気が利くわね
山川 澪旺
萌愛！
澪旺の呼び掛けを無視して家路を急いだ───
さっきまでの幸せな時間返してよ…
待ってるとは言ってるけど…
先が見えない現状のまま待ってるの辛いのに…
そこに晴美さんが入ると私のメンタルもたないよ…？
ガシッ───
え…？
山川 澪旺
無視すんなよ
片瀬 萌愛
晴美さんと帰っ…
私を追い掛けて私の腕を引き
キスをする───
澪旺の後ろには晴美さんが立っていた
横野 晴美
澪旺！
山川 澪旺
もういい加減にしてくれ
山川 澪旺
俺はお前と結婚するつもりは一切ない
山川 澪旺
俺がこいつが好きなんだよ
片瀬 萌愛
…っ///
横野 晴美
何言ってるかわかってるの？
山川 澪旺
わかってる
横野 晴美
あなたの家に多額の損が生じるわよ？
山川 澪旺
知らねぇよ！
横野 晴美
…嫌よ
横野 晴美
私の方がその子よりずっと澪旺のこと…
山川 澪旺
気持ちは嬉しいがお前のこと恋愛対象として見たことない
横野 晴美
なんでよ…
横野 晴美
あんなことまでして
山川 澪旺
は？おま…っ
私は何を聞かされているんだろうか…
山川 澪旺
どんな事をしようと俺はお前とは一緒になるつもりない
山川 澪旺
家のための結婚なんか俺はしない
横野 晴美
……萌愛さんちょっといいかしら
山川 澪旺
萌愛に何話すつもりだよ
横野 晴美
悪いことは言わないわ
私は晴美さんについて行く
横野 晴美
あなたは澪旺のこと好きなの？
片瀬 萌愛
………
澪旺のこと好きな気持ちは澪旺に直接伝えたい…
片瀬 萌愛
好きだとしたら何か問題ありますか？
横野 晴美
問題ありよ！
横野 晴美
澪旺と私は婚約してるの
片瀬 萌愛
親が勝手に決めただけですよね
横野 晴美
親は事業の為よ…
横野 晴美
でも私は本気で澪旺が好きなの
片瀬 萌愛
澪旺はそんな気全くないって言ってましたよ？
横野 晴美
澪旺はあなたが好きみたいね
片瀬 萌愛
何が言いたいんですか？
横野 晴美
断ってよ
片瀬 萌愛
気持ちがない相手を自分の者にして幸せですか？
横野 晴美
あなたさえ現れなければ澪旺は私のモノだったのに…
ズキンッ───
横野 晴美
あなたが悪いのよ
え…？
刺された……？
痛みを感じた場所にゆっくり目をやると赤く滲んでいた────
片瀬 萌愛
……っんで…
片瀬 萌愛
れ…ぉ
横野 晴美
澪旺は渡さない
意識が遠のきその場に倒れた───
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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