みるく
みるく
みるく
みるく
みるく
みるく
楽しんで頂けたら幸いです💞
みるく
ステージ裏はいつもより静かだった
本番前なのに胸がざわつかない
それが逆に、怖い
赤
ライトの熱
客席のざわめき
イヤモニ越しの自分の呼吸音
赤
赤
桃
赤
桃くんが俺の隣に立つ
桃
赤
桃
赤
少し埃がかった床を見つめる
赤
赤
赤
顔をあげて桃くんに視線を集める
赤
赤
俺は笑顔でまっすぐに言った
桃
桃くんは少し驚いた顔をした そして静かに頷いた
桃
温かい笑顔でそう言った彼の一言には 過去、未来すべてが詰まってた
桃
赤
桃
桃
隣に立っていた桃くんは
その綺麗な横顔を輝かせながら
手を差し伸べてくれた
赤
ギュッ
手を握る音が響き渡った
みんなの可愛い歓声とともに
ホコリひとつない床は
俺たちをステージに押し上げた
ステージに出た瞬間 光が世界を埋めつくした
いつも俺を信じて応援してくれる 大事なみんなの声は なんとも愛くるしかった
喜ぶ声、名前を呼ぶ声、愛を伝える声
赤
赤
ひとつひとつに応えながら
俺は"仲間"を探した
赤
赤
袖の奥
青ちゃんを見つけた
少し離れていても ちゃんとこちらを見ていた
青
青ちゃんと目が合う
青ちゃんはいつもの明るい笑顔で
親指を立ててグッと前に押し出した
青
赤
激しい歓声に揉まれながらにも たしかに聞こえた声
赤
その言葉を胸の奥で叫んだ
青ちゃんの隣に視線を配る
するとそこには黄ちゃんがいた
黄
いつも通り穏やかな笑顔
でも、確かに誇らしそうだった
黄ちゃんは人差し指と中指を交差して胸の前にそっと置いた
赤
という意味のハンドサインだ
黄
赤
忘れてはいけない
彼らの想いを踏み台にはしない
赤
そして――
隣に立つ桃くんと目を合わせる
彼はチラッとこちらを見て
そっと微笑んだ
桃
赤
俺たちは同時に前を向いた
同じ方向を見つめて
スッと息を吸う
曲が始まる
壮大なメロディとともに
大きく気持ちを込めて歌う
赤
赤
赤
赤
赤
驚いた
声がいつも以上に安定してる
なにこれ 前代未聞すぎる
赤
赤
赤
歌いたい!
赤
桃
桃
赤
脳裏に浮かぶたくさんの記憶
赤
青ちゃんの涙、黄ちゃんの涙 そして俺自身の涙
赤
自分の気持ちがわからなくて 全てが空回りして
そんな自分が憎くて、腹立たしくて、
明るい未来なんて見えなかった
だけど変われた
みんなのおかげで 自分で選択することができた
だから
赤
眠れないほどの苦悩 選ばなかった後悔 傷つけた罪悪感
嫌だったこと本当に全部が
赤
"最高の宝物"
赤
桃
目が合う
桃
赤
静かに微笑んだ桃くんの頬に
一筋の雫がつたうのが見えた
みるく
みるく
みるく
みるく
みるく
みるく
ありがとうございました!
みるく






